だらだら撮り歩き横浜編(狸小路の夜)
みなさん、こんにちは。
今日もだらだらしてますか。
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
前回、東京の街をだらだら撮り歩いた記事を書きました。
今回は舞台を横浜に移して、美容師ブロガーのシゲさんと撮り歩きしてきた様子を振り返ってみたいと思います。
横浜駅での待ち合わせ、合流の場面をドラマチックに書こうと思ったのですが、いかんせん普段からTwitter上でコミュニケーションをとっていたので、初対面とは思えない程に穏やかなファーストコンタクトとなりました。
あ、お久しぶりですーみたいなテンション。
ひょっとしたら実際にそう言ったような気すらしています。
シゲさんはTwitterのアイコン通り、優しげな笑顔が印象的な方でした。
ただ1点、シゲさんが実はヒゲさんだったことには驚きました。
アイコンにヒゲ足してもらわないと。
とにもかくにも無事に合流することができたので、早速写真を撮り・・・ません!
二人はおもむろにコンビニへ。
店から出てきた彼らの手には500ml缶のビール。
ぷしゅ!
プルタブを引く彼らの手に迷いはありません。
かんぱーい!
ぐっぐっぐっ・・・プハー!
という具合で、全ッ然スタートしません。
飲みながらだらだらおしゃべり。
関の東西を問わず盛り上がれるのは、カメラとブログという共通言語があるからでしょうね。
ビールを飲み干したところで、ようやくコンビニの前から動き出す二人。
恐ろしいことに、この段階ですでに30分以上が経過しています。
1枚も撮っていません。
なんとかここから巻き返すぞ!と、今更ながら力こぶをつくる庵主。
シゲさんが連れてきてくれたのは、「狸小路」という小さな飲み屋横丁。
横浜駅西口から、常人なら徒歩数分。
庵主らは30分以上!
洗練されたオシャレな街というイメージが強い横浜にあって、昭和チックでレトロな空気が漂うこちらの小路はなかなか珍しいのではないでしょうか。
ずいぶん豚を推すお店が多かったような気がします。
後ろ姿がキマってるシゲさん。
とても500ml缶を飲んだ直後とは思えない安定感です。
シゲさんが撮った写真はこちらからご覧になれます。
お、看板タヌキ。
お座りなんかしちゃって可愛い。
お、色っぽい美女だ。
色っぽい美女だ!
おおお! 色っぽい美女だ!!!
美女だ!
美女がいる!
誰かはよう70mmか135mmを持ってこぬか!!
なぜワシは35mmなぞ使っとるんじゃ!!!!
もう二度とないシャッターチャンスぞ!!!!
……。
すみません、取り乱しまして。
アホなことやってたらあっという間に狸小路を抜けていました。
20mぐらいですかね、本当に小路という感じです。
鼻の下だらり庵な、助平庵主と違い、しっかりと被写体と向き合うシゲさん。
撮れる男は背中で語ります。
なるほどこういうのを撮ればカッコ良くなるのかと、おこぼれにあずかろうとしましたが、うーむ。
何が違うんだ。
フォトウォークの面白いところは、同じ場所にいて、同じものを見ているのに全然違う写真が出てくるところですね(単にレベルが違う)
ワインの空き瓶が間接照明チックに。
波紋がすごく綺麗で1枚。
ぽたぽたと水が滴っているのを見つけただけでこんなに面白がれるのは、写真を始めてからのことです。
「気になったものを撮るぞセンサー」が常に意識のバックグラウンドで稼働するようになったという感じです。
写真を撮るためにいろんなところに目を向けるようになりましたし、趣味が読書だけで、地に尻をつけて生活していた頃と比べると、フットワークが羽毛のように軽くなりました。
去年の自分に「君は来年ノリで横浜に行っているぞ」と言っても信じてもらえないでしょうね。
X100F クラシッククロームでも1枚。
ほら、カメラが違えば出てくる写真も全然違う。
超楽しいから、みなさんも複数台カメラ持ちましょう。
さて、写真はいいぞー的なことを書いていながらなんなんですが。
シゲさんとの撮り歩き。
ここまでです(約30分)
庵主にしては少ないですねえ。
いつもは頼まれてもいないのにたくさん貼るくせに。
なんででしょうねえ。
あ。
一瞬で撮る気失せてます。
ボッケボケになると有名なX100Fの開放f値で撮るなんて、早く食べたくてしょうがないという気持ちがすごい。
あ、一応お店を紹介しときます。
wifiとんでるそうです。
繋げないけど。
店内はお客さんでいっぱい。
よく座れたなというぐらいの繁盛ぶりでした。
出てくる料理も全部美味しかったです。
ああ、至福。
この後撮り足りないシゲさんは庵主のK-1で大量のブレブレ写真を量産していました(笑)
しこたま飲んで、もりもり食べて、笑いあって。
最高の夜でした。
ベロベロに酔ってましたが、持ってきた日本酒もしっかりシゲさんに渡すことが出来て大満足でした!
ちなみに日本酒はシゲさんと二人で一瞬で空けました。
甘くて飲みやすかった。
飲みたい方は庵主までご一報いただければ持って行きます。
青が印象的な瓶なのに、なぜACROS。
さて、横浜のお話はこれにておしまいです。
シゲさんには本当にお世話になりました。
宿の予約もせずに単身横浜に乗り込んだ馬鹿野郎を快く泊めてくださり、ありがとうございます!
またぜひ遊びに行きたいですね。
庵主、東京行くってよ(東京ぶらぶら編)
みなさん、こんにちは。
今日もだらだらしてますか。
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
突然ですが、みなさんは日本の首都をご存知でしょうか?
そう、TOKYOですね。
ワタクシ、行ってまいりました。
ひょんなことから、twitterでフォローさせていただいている、横浜の美容師ブロガー、シゲさんに加古川のお酒を届けに行くことになったのです。
どんな「ひょん」だったかといいますと。
庵主が加古川のWEBメディアpalette(https://www.palette.fun/home/category/book)で連載している「撮っておきの1冊」という本の紹介記事がございます。
この取材で訪れた加古川唯一の酒造、岡田本家さん(http://www.okadahonke.jp/)
の日本酒にシゲさんが興味を持たれたことがきっかけとなりました。
お酒を飲みたいという人がいる。
そりゃあ届けないわけにはいかないでしょう。
ってな感じです。
とまあ、「ひょんな」わけで横浜に出ることになったのですが、シゲさんは美容師さんですから、土曜日はお仕事。
お仕事終わりに合流することになったので、それまで時間を潰さなくてはなりません。
どうしようかなあと考えていたところ、こんな記事を見つけました。
こちらは東京の美容師ブロガー 雨宮さんが銀座周辺でフォトウォークをされた際のエントリー。
この中の作例がめちゃくちゃかっこよかったので、銀座に行きたくてたまらなくなってしまいました。
行きたくてたまらなくなったらどうするか。
行くんですよ。
当然でしょう?(姫路-東京なんて480kmくらいしかないんだし)
なので、今回はひたすら撮った写真を載せていこうと思います。
かっちょいいの、撮れたかな?
バシバシいきます。
自己満足ですが、よろしければお読みいただけるとありがたいです!
撮影機材について
今回は構造物が多かったので、キレキレに撮りたいと思いまして、PENTAX K-1にSIGMAのアートレンズ 35mm F1.4 DGを積むというゴツめの装備になりました。
ボディだけで1kg、レンズが665g。
リュックの中には日本酒の瓶。
出発の段階で肩がどうかなりそうです。
それからサブでX100F(やっぱ軽くて最高)
彼は別記事に書くつもりの國學院大学の方で大活躍でした。
写真はJPEG撮って出しです(まだLightroom入れてない…)
午前6時姫路発の新幹線に揺られること約3時間、到着。
まずは東京駅に挨拶しましょう。
眠かったのか、やる気が感じられません。
水平どころか、センター取る気すらないですねこの人…(フルサイズの無駄遣い)
挨拶する態度とは思えません。
しかし今回一番楽しみにしてきた東京を代表するランドマーク、東京国際フォーラムでシャッキリ目が覚めます。
東京駅から徒歩で10分かからないぐらいで行ける近さです。
逸る気持ちを抑えきれないままガラス棟に駆け込みました。
未来がキタ!!!
何これかっこよすぎる!
半年ぐらいここにいられる!
木材部分も良い。
いやあ、超広角レンズが欲しくなりますな。
最上階の7階から下界の者どもを見下ろすためには、地下1階からエレベーターに乗る必要があります。
柱にめり込むようにして撮っているのですが、これでも限界。
ヤモリみたいに柱の真ん中にへばりつきでもしない限り、センターはとれません。
ちらっと車や人の姿が見えますが、地上では何やら「音」にまつわるイベントをやっていたようです。
レコードやら、車に搭載されたスピーカーなんかの展示がされていました。
それらモロモロをガン無視して、バシャバシャ撮ります。
建物の突端まで行ってみました。
見事にとんがってます。
建物の外に出て、中庭でもパシャパシャいけます。
連絡通路を下から。
リフレクションのようなもの。
未来とおじいさんのコラボレーション。
なんなの東京。
東京国際フォーラムだけじゃないじゃない。
道を歩くだけでカッコいいものと遭遇します。
ズコー、となっているあひる?すらカッコいい。
皇居近くのビルの窓を掃除する人。
上の方が明るくて下の人に視線がいきませんね。
「あめちゃんMAP」に載っていた築地には行けませんでした…。
到着した時点で午前9時だったということ、最近X100Fや大量の本を購入したこと等、諸々を検討した結果、お腹には我慢してもらうことになりました。
喚く胃袋を騙したりすかしたりしつつ、有楽町のガード下を抜けて、東急プラザ銀座へ。
ここで唐突なX100F投入
こういうところで飲んでみたい。
いい言葉。
キモいけど。
さて、東急プラザでのお目当ては、6階にあるイベントスペース「KIRIKO LOUNGE」の撮影です。
数寄屋橋茶房というカフェも同じスペースにありますが、お金がない庵主は無料スペースで物欲しそうな顔して写真を撮るだけ。
高さ約27mの吹き抜けが頭上に広がる空間は、江戸切子をモチーフにした開放的な窓と壁面、天井から吊るされた幾何学的な照明によって、天井知らずのスタイリッシュさが演出されています。
SF映画の世界に迷い込んだかのようです。
カッコよすぎて意味わかんない。
X100Fで。
ACROSやクラシッククロームが合います。
この旅行中撮った中で1番のお気に入り。
モノトーンと幾何学デザインの相性は抜群です。
異次元のシックさ。
ホント未来すぎて困る。
これは失敗作。
中心部分が鏡になっているようで、庵主がみっともなく写り込んでいます。
これね、帰ってから画像検索してみたんです。
ページをスクロールしても、この構図で撮ってる人いないからホクホクしてたら、1枚ありました。
たくちゃそさんでした…(銀座東急プラザ6F「キリコラウンジ」へ。 - No.26)
当然たくちゃそさんの撮った写真の方がカッコいいし、鏡面部分にあきちゃそさんと二人で写ってるし、僕…おっさん一人で何やってんだろうなって…。
でも、注目するポイントが近いってことですよね(異次元のポジティブ)
気を取り直していきましょう。
ここは見上げるだけじゃなく、見下ろしても面白いですから。
窓におでこをくっつけるようにしてみると、眼下の数寄屋橋交差点を俯瞰することができます。
見られているとは露とも知らず、人々が行き交います。
信号機の変化に合わせて規則正しく、止まったり、歩き出したりする人と車の様子は、いつまでも眺めていられるほど面白いです。
ガラスや窓枠の制限と格闘してます。
お時間のある方は、タイムラプス撮影などしてみると、また違った楽しみ方ができるのではないでしょうか。
庵主は根気強くないのでできません。
東急プラザをあとにすると、すぐ近くに見覚えのあるロゴが。
あれはもしや。
みんなのライカだ!
流石のライカ。
圧倒的な自己主張です。
うわーすごいなあ、かっちょいいなあ、誰か買ってくれないかなあ、なんて思いながら外の様子を撮っていたら、スーツをビッシィィィィ!とキメた店員のお兄さんと目が合ったので、宮崎県産チキンの庵主は、すごすごと尾羽を丸めて退散しました。
あのお店はジャワ島原産 漆黒の「アヤムセマニ」ぐらいカッコよくないと入れないなあと思った庵主なのでした。
さて、ライカに尾羽を引かれつつ、銀座を去ります。
銀座楽しかった。
また来たいですね。
次は夜景なんかもいいかもしれません。
銀座周辺には「あめちゃんMAP」!
雨宮さん、素敵な情報、本当にありがとうございました!
さて、庵主の次なる目的地は國學院大学渋谷キャンパスです。
同大学の本に関する面白い取り組みがあると聞きつけたので、視察してまいりました。
そちらは後日、別の記事にまとめたいと思います。
というわけで國學院大学での取材を終えた庵主は、だらだらと恵比寿駅を目指したのですが…
「だらだら」が災いして、和菓子女子せせなおこさんが企画された「和菓子サミットin東京」という大変面白そうなイベントをスルーしてしまいました。
6月16日が「和菓子の日」だとは知りませんでした。
イベントの様子がよく伝わる記事は、参加されたトンカチワークスのたむさんのこちらをどうぞ。
美味しそう!とよだれを垂らしたり、羨ましい!と歯噛みしたり忙しい庵主です。
こんなこともありますので、みなさんもだらだらは計画的に!(それはだらだら?)
それからはシゲさんと合流するまで街をぶらぶら撮り歩いたり、たまたま東京に出て来ていた大学時代の友人とお茶したり、結局だらだらして過ごしました。
紫陽花のシーズンですね。
この日は今にも降りそうでしたが、ギリギリもってくれました。
ここからX100Fクラシッククローム祭り(K-1が重くて疲れたとかじゃないですよ。ないですよ)
やたらと右に被写体を置きたがるクセがあることに気付きました。
???
なにこれ、夢の食べ物?
そして、いい頃合いを見計らって、庵主は横浜へと向かったのでした。
憂いを帯びた表情で、シゲさんをまつ庵主の横顔セルフポートレート…
だったらいいのにね(X100F ACROSで撮影)
さて、本日はここまで。
東京ぶらぶら編の次は、いよいよ横浜編です。
まず庵主は無事にシゲさんと合流できたのでしょうか。
乞うご期待!
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
たけさんぽ神戸に参加して来ました!(後編)
みなさん、こんにちは。
今日もだらだらしてますか。
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
今日は「たけさんぽ神戸」レポートの後編をお届けしようと思います。
前回にもまして写真が多いとは思いますが、お付き合いただけますれば、幸いです。
行程は、市役所でAkiさんと合流、展望ロビーで神戸市内を一望し、カフェで一服。
高架下に潜って人混みを抜け、神戸市内のど真ん中にある生田神社へ。
南京町商店街へなだれ込み、お楽しみの宴会でゴール!となります。
その一部始終を、写真でゆるゆる振り返っていきます。
それでは早速神戸市庁舎の展望ロビーへとんでみましょう。
神戸市庁舎展望ロビー
写真を撮りながらですから、1時間ほどかかったでしょうか。
やっとこ神戸市役所の庁舎に到着しました。
100mを超える高さを誇る庁舎の最上階、市長の執務室があるのと同じフロアにAkiさんは君臨しているとかいないとか。
影から神戸市政を動かしているとか、いないとか。
冗談はさておき(Akiさんすいません。初対面が嬉しくて調子に乗りました)
たけさんぽ一行がAkiさんと合流したのは、最上階の一つ下のフロア、24階の展望ロビー。
100mもの高さから市内を眺めていると、なんだか自分が神戸の全てを掌握しているかのような気がしてきました。
たっかいですねー!
高さに足がすくんで、こんな構えに?
カンカン照りをものともせずに練り歩いてきた一行でしたが、ここにきてさすがに休憩が欲しくなりました。
喉もカラカラ。
時間もちょうど午後3時のおやつタイム。
というわけで、展望ロビーと同フロアーにある「UCCカフェコンフォート」で一休みすることに。
終わらないブレイクタイム
7人で座れる席は空いていなかったので、3人と4人に分かれて着席。
庵主はたけしさん、タケナカさんと同席させていただきました。
ここでも盛り上がるカメラ談義。
はるかさんたちの席からもカメラトークが聞こえてきます。
みなさん本当にお好きなのです。
しかも相当にお詳しい方ばかりで、庵主はとても刺激を受けております。
たけしさんは元GRⅡユーザー。
好きなエフェクトは「ハイコントラスト白黒」で、フラッシュカバーが勢いよく開くところに「これから撮るぞ!」というやる気が感じられて好ましいそうです。
タケナカさんのライカにも興味津々。
おや、タケナカさんそれは…?
まさかのSIGMA dp Quatroシリーズのパンフレットじゃないですか!!
庵主も物凄く気になっているんですよね。
いやー、これは近いうちにQuatroのいずれかのレビュー記事が読めるかもしれませんね。
一方その頃お隣では、4人中3人中がこのカフェ一押しのワッフルを注文し、撮影会が始まっていました。
ワッフルにシロップをとろーりと垂らしている1枚が撮りたかったのでしょう。
ああしよう、こうしよう、もうちょいこっち!とキャイキャイ楽しそうでした。
あんまり楽しそうだったので、その様子を写真におさめるのも忘れて、ただ見てました(何のための3台持ちだ!)
ちなみに庵主たちは誰もワッフルを頼みませんでした。
お店のオススメとか気にしない3人です。
庵主はミルクレープを注文。
さすが最短距離10cmを誇るX100Fです!
クレープのミルな層がしっかり見えます。
ちょっと一息のはずが、おしゃべりが楽しくて、気付けば4時半。
1時間半もまったりしてしまいましたが、これもまた良し。
フォトウォークならぬフォトトークも楽しいですからね。
高架下をゆく
市役所をあとにしてお次は、JR・阪急・阪神など各鉄道会社の高架下を潜り抜け、生田神社を目指します。
なんとなく漂う空気の粘度が高いと感じる高架下。
あちらこちらに名もなき人々のドラマが無造作に転がっていて、思わずシャッターを切る回数も増えてしまいます。
やっぱりACROSが好きです。
ポイ捨てはよくないけど絵になるのが悔しい…
華やかというのではないけれど、全てにニブいドラマチックを感じます。
あとはビールが飲みたくなります。
人待ち時には片足伸ばしがち。
ラスカル可愛い。
神戸はオシャレな人が多い街ですが、この日1番の衝撃はこの方。
そんなに見つめられたら欲しくなっちゃう。
ポーズを決めてるけど、しゅんさんは撮ってないよ。
画角を読んで安全圏でたけしさんも同じ構えをしています。
生田神社は蚊が多い
さてそうこうしているうちに生田神社に到着しました。
創建から1800年以上の長きに渡り神戸を見守ってきた、由緒正しい神社がこの神戸という都会のど真ん中にあるというのは、不思議な感じがします。
車が鳥居くぐるのを初めて見ました。
これも都会ならでは?
神社に来るとやはり朱色を探してしまいます。
巫女さんは外せません。
紙垂(シデ)と朱色と陰を同時に撮るの難しい。
どうしても車が写ってしまいます(笑)
庵主は狛犬があったらついACROSするマンです。
狛犬じゃなくてもACROSするマンでした。
神社の背後に鬱蒼と佇む生田の森。
都会とは思えない静謐な空間がそこにあります。
と同時にこの季節ですから蚊もおります。
O型の方は特にご注意ください。
一行も刺された人が結構いらっしゃいました。
神社と着物、そこにスマホがミスマッチ。
この瓦のうねりどうやってるんでしょう。
すごいなあ。
生田神社がご縁結びの神様だからでしょうか?
朱色が潰れてしまって勿体無い。
そろそろ行きましょうか。
ここから鳥居の向こうに阪急電車が通るのが見えるのですが、それはまたの機会に撮影挑戦します。
南京町をぶらり
飲み会の開始まで、まだ少々があったので、南京町商店街をひやかしてまわります。
夕飯の前におやつをたべてはいけないとお母さんに教わったので、美味しそうな豚まんとか粽とかごま団子とか…我慢しました。
お腹が空いて完全に集中力が切れていたのでしょう。
ほとんどが投げやりな写真でした(笑)
色鮮やかな建物が建ち並ぶオリエンタルな空間にたくさんの人がひしめき合っていて、とても賑やか。
美味しそうな中華の香り。
蒸し器からむゎんむゎんと立ち昇る湯気。
飛び交うカタコトの日本語、英語、どこのものともつかない嬌声。
夕暮れがせまっているというのに満ち溢れる活気。
ああ、ビールが飲みたひ…。
かんぱーい
はい、というわけで場面は飲み会の会場です。
歩き疲れた体の隅々に冷たいビールが沁みてゆくこの瞬間の為に生きていたのだと実感します。
フォトウォークの後はビール。
うん、優勝!
※これはビールではありません。
締めの「いくらと海鮮のたまごかけご飯」であります。
ご飯の下に鯛などの魚介が眠っています。
すごく美味しかった。
カロリーの味がした。
痛風まっしぐら。
そういえばここでもGRⅡは大人気。
Akiさんも興味津々のご様子でしゅんさんぽを写していました。
しゅんさんぽよりも後ろの黒板の蟹が可愛いから見てください。
スマホよりも小さくて、テーブルの上でも邪魔にならない。
しっかりカメラの顔をしていながら、触ってみたくなる可愛らしいサイズ感のGRⅡを飲み会に持参すれば、ひょっとしてモテモテかも?
歩き抜いた後の心地よい疲労感と、美味しい料理にアルコールがいい感じにマッチして、みなさん本当に良い笑顔でした。
たけしさん今回も楽しい時間をありがとうございます。
早くも次の「たけさんぽ」が楽しみな、庵主なのでした。
それではみなさん、ごきげんよう。
たけさんぽ神戸に参加して来ました!(前編)
みなさんこんにちは。
今日もだらだらしてますか。
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
今年のGW期間中に開催された「たけさんぽ尾道」から、はやひと月半。
季節は平成最後の夏に向かいつつあるというのに、庵主の心に吹き荒ぶ秋風。
(たけさんぽ、楽しかったなあ…)と、まるでそれがなりわいであるかのようにため息を生産する日々。
世に言う、ロスという心的状況を庵主は初めて経験していました。
そんな中、思いがけない速報が舞い込んで来ました。
たけさんぽ神戸開催決定!!
いつ行われるのかも確認せずに参加を表明しました。
待ちわびたー!
目次
たけさんぽとは
それほどまでに心待ちにしていた「たけさんぽ」とは一体なんであるか。
大阪のブロガーたけしさんが不定期で開催されているフォトウォークである。
今や、ひとたび開催が宣言されると、日本中から参加者が駆けつけるモンスターさんぽイベントなのです。
過去行われた大阪、尾道は非常な盛り上がりでした。
飛ぶ鳥を落として地面にめり込ませるほどの勢いだと各界隈で話題沸騰中です。
ちなみに主催者のたけしさんは鳥だけでなく、女子をオトすのもお上手。
モテさんぽです。
それを歯噛みして羨む「マネージャー」のしゅんさんぽ。
二人の普段のやりとりはtwitter上で見ることができるのですが、ユルい漫才を見ているようで、心が和みます。
元祖さんぽとして峻厳たる上下関係をハッキリさせつつ、随所に見え隠れするしゅんさんぽに対する優しさに、100いいねぐらいしたくなります。
そんな二人が主体となって、今回は「ミニたけさんぽ(主に関西圏で開催されるバージョン)」ということで、参加者は庵主を含めて7名での撮り歩きとなりました。
参加者
たけしさん
(たけさんぽ)・・・主催者。アイドルグループBiSHをこよなく愛する。
しゅんさん
(しゅんさんぽ)・・・マネージャー。いとも簡単に激ウマな写真を撮る恐ろしい男。
タケナカナミさん
(blancoo house ブランクハウス -デザイン家電・インテリアブログ-)
オシャレの極北をゆく御方。マジでかっこいい。ライカQが超似合う。
はるかさん
(はるかめら)・・・触れるもの全てを「ゆるふわ」にする異能を持つ。撮って出しがふわふわでビビる。
Akiさん
(Akiの神戸ファインダー)・・・庵主初対面。すごく会いたかった。神戸のステキポイントはAkiさんにお任せ!Akiさんのサイトを参考にすれば神戸観光は間違いない。
アサノさん
(風来記 | 吉備の国からマチとメシとレキシの情報を発信!)・・・尾道のたけさんぽを見て興味を持たれたそう。広島県は福山から初参戦。
さあ、全員揃いましたね。
いざ出発です!
兵庫県立美術館に集合
直前まで心配されていた雨は跡形もなく、これでもかと殴りつけんばかりの日差しが降り注ぐ神戸は兵庫県立美術館に集合した一同。
集合の目印、現代美術作家ヤノベケンジさん制作のなぎさちゃんが出迎えてくれて、しゅんさんはもうご機嫌。
随分と小慣れた盗撮。堂々としたもんです。
ご満悦。
のっけから妙な写真で申し訳ありませんが、こんな感じでゆるゆる始まってます。
特に何かをしなければいけないということもありません。
ひょっとしたら写真を撮る必要すらないのかも。
ゆるさんぽです。
というわけでまずは手始めに、安藤忠雄設計の県立美術館そのものを撮りまわります。
なんと中の展示には目もくれません。
ちょうどジブリの企画展をやっており、かなりの人だかりでしたので。
どうしても鑑賞したいという方もおられなかったので、今回はスルー。
有名な螺旋階段。
やっぱり超広角が欲しくなります。
なぎさちゃん。
髪がくりん、としてるのが波みたいですね。
みんな大好き額縁構図。
庵主を撮って楽しいのかしら?
しゅんさん撮るのは面白いけどね。
二人ともスカートでも覗いてるんですか?
海沿いをぽくぽく
美術館をあとにした一同は、ずんずん歩いてAkiさんが待つ神戸市役所を目指します。
本当にいいお天気で、海沿いはほとんど日陰がなく、非常に厳しい日差しが降りそそいでいたのですが、おしゃべりに華が咲きます。
好きなものが同じ人たちが集まれば暑さもへっちゃらなんでしょうか?
市役所を目指しまーす。
話題はカメラ、レンズ、ブログやブロガーさん、BiSHなんかでした。
「生まれたままの姿」で黙々と仕事をするしゅんさんぽというのもなかなかのパワーワードでした。
「ありのままの姿」を言い間違えたかたちですが、その姿を想像すると今でも面白い。
ジブリを観に来た親子連れが多かったですね。
港ですから輸送用のトラックがずらり。
暑いですからねー、日陰で休みたくもなります。
ナイキのスニーカーサンダル「ウルトラハラチ」を撮るタケナカさん。
いつもかっこいいタケナカさんですが、この時うつむいて撮っていたので、キャップがころりと落下してしまいました。
あわわ、となっていたのが微笑ましかったです。
ドラえもんのしっぽみたいなレバー可愛い。
少し海を離れるともうすぐに都会の薫りがしてきます。
あ、RICOH。
すかさずGRⅡでパシャリ。
GRⅢまだですかー‼︎
と、ちょっと写真が多くなってきました。
楽しくてついついシャッターを切る回数も増えてしまうんですよね。
というわけで、今日はここまで。
まさかの2部構成になってしまいましたが、次回は市役所に到着し、Akiさんと合流したところからお届けしようと思います。
それでは、ここまでお読みくださりありがとうございました!
うどん研究所でブックイベント⁉︎ 「川西空想書店」に遊びに行って来ました。
みなさんこんにちは。
今日もだらだらしてますか。
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
突然ですが、みなさんうどんはお好きですか。
僕は大好きです。
大学時代に初めて香川を訪れて以来、毎年最低でも2回はうどんを食べるためだけに車を走らせるくらいには好きです。
たらふくうどんをすすってその日のうちに帰るのです。
ああ、香川行きたい。
むしろ、香川こっち来ないかなあ。
そしたら毎日毎食うどん暮らしなのに。
と、うどん愛を語ったということは、今回は香川の素敵な本屋さん!
……ではありません(いずれ行きますが)
じゃあなんでうどんの話なんかしたんだと言われても困ります。
とあるうどん「研究所」がブックイベントを開催すると小耳にはさんだからです。
もうこの時点で面白い。
大好きな本。
大好物のうどん。
男ゴコロをくすぐる「研究所」というワクワクワード。
好きなものてんこ盛りすぎてちょっと混乱するレベル。
これは遊びにいくしかない。
そして食べねばなるまい。
というわけで今回は、兵庫県川西市にある「絹延橋うどん研究所」さん主催「川西空想書店」のイベントレポートです。
いったいどんなうどんと……じゃないや、どんな素敵な本や人との出会いがあったのでしょうか。
・うどん屋じゃない、うどん研究所だ
こちらが今回のイベント会場「絹延橋うどん研究所」さんです。
僕が知ってるうどん屋さんと違って、スタイリッシュな外観。
私設の美術館ですと言われても驚きません。
すごくオシャレです。
気を付けなければいけないのは、ここはうどん屋さんではないということ。
あくまでも研究所。
元公務員だというご主人、じゃなくて「所長」さんがうどんの神髄をつかむために設立されたこちらの研究所では、日夜美味しいうどんの研究が進められているのです。
最近では小麦の栽培もされているというから驚き。
こだわりのうどんは後ほど味わうことにして、まずはお目当ての「川西空想書店」へいきましょう。
・研究所の2階が1日限りの本屋さんに
会場となっている研究所の2階は、普段はさまざまなイベントが催されるライブハウスになっています。
その名も「ライブハウス うどん屋の2階」
いさぎよいです。
所長さんが研究所を始めるにあたって、その設計段階からこのライブハウスは構想に組み込まれていたのだそうです。
そのため、音響、照明の設備も整っています。
天井も高く、東向きの窓も大きくとられていて、心地よい開放感。
そんなゆったりまったり空間に出店された面々をご紹介いたします。
皆さまそれぞれ個性が光っていて、とても面白い。
まずは「ぽんつく文庫」さん。
店主さんは「ウォンバット普及委員枚方支部会員」なのだそうで、お店の様子も並んだ本もウォンバットを意識されていました。
愛らしい手書きのウォンバット。
愛が高じてこんなものまで。
こちらは準備号ということで無料でいただけます。
次回以降は有料となりまして、一箱古本市で入手できるのだそうです。
中身は五月山動物園の5頭(日本全国で7頭しか飼育されていないそうで、そのほとんどがここに!)のウォンバットの愛くるしさを余すことなく紹介するものになっています。
五月山動物園は絹延橋うどん研究所からもほど近いので、庵主もウォンバットに会いに行ってきました。
ずっとモコモコ歩いていて実に可愛かった。
五月山動物園の目玉ということもあって大人気。
この角度から撮るのが精一杯でした。
バズーカみたいな望遠レンズで熱心に撮っているおじさんもいました。
ウォンバッターの方だったのでしょうか。
つづきまして、「Traveling Bookstore(トラベリングブックストア)」さん。
店主さんはもともと本屋さんを営まれていたそう。
実に味のあるチョイスです。
小波世界御伽噺13『かまどの神』
シンプルながら品のある佇まいです。
タンタン!
こちらは2006年に世田谷文学館で開催された花森安治と「暮らしの手帳」展の図録。
美しいですねえ。
1300部しか作られなかったようで、なかなか貴重なものです。
店主さんの読書姿はさすがに様になっています。
本以外にも1930年代の外国の絵葉書なんかも置いてあり、実に目が楽しかったです。
お次は大阪阿倍野の「みつばち古書部」でお店番もされている、3人組の「kosho-ri」さん。
面白い表紙の本だなあと思って見ていたら、「それ看板なんです」といたずらっぽく店主さん。
全然気付きませんでした!(ブックスタンドに乗ってるし)
いーい遊びゴコロですねー。
こちらではインテリアと調和することをテーマにされていて、かなりオシャレな本たちが並べられていました。
本だって暮らしの一部ですからね。
大人向けの絵本や、日々の暮らしに目を向けた本がたくさん。
そしてスリップ(書籍に挟んである短冊形の伝票)が最高に可愛らしかった。
描かれているのはエスキモー。
眠っているのでしょうか、目を閉じて穏やかな表情。
庵主「この素敵なスリップにはどんな想いが込められているのですか?」
店主「あ、特にないですよ」
庵主「え? じゃ、じゃあなんでエスキモー?」
店主「うーん、なんとなく?(笑)」
最初から最後まで翻弄されっぱなしでした。
「cross✳︎(クロスアスタリスク)」さんは販売はされていませんでしたが、食べ物の本、写真やアルバムの本が可愛らしくバスケットにおさめられていました。
スマホの写真をチェキでプリントアウトしてカップケーキ型のフォトスタンドを作るワークショップをされていたようです(写真撮り忘れてしまいました…なんということだ)
それからそれから、忘れちゃいけない、所長のチョイスした本たちも。
バラエティに富んだ面々。
漫画勢の存在感がすごい。
売り物ではないですが、ライブハウスに普段から置かれている本もたくさん。
売られている本の中には、いろんな人に読んでもらいたすぎて、所長がわざわざ新刊本を取り寄せたものまであったんだとか。
愛がすごいですねえ。
途中、1階でせっせとうどんを提供していた所長が駆け上がってこられました。
肩で息をしながら「何か売れた!?」と一言。
スタッフの方から売れた本の報告を聞くと「うれしいねえ!!」と満面の笑みを浮かべて、階段を駆け下りて研究スペース、もとい厨房へ嵐のように去って行かれました。
所長さん。
こちらまで笑顔になりますね。
うどんをすすりつつ所長さんとお話させていただいたのですが、その端々から本と、本屋さんに対する愛情が伝わってきました。
この「川西空想書店」に集った店主さんたちも、みなさん形は違えど本に対する想いは似たところがあるように感じました。
そして会場を訪れたお客さんの楽しそうな様子。
庵主は企画に何にも関わっていないというのに、(会場奥のソファに踏ん反り返って)会場の様子を見ていると、すごく心が満たされてゆくのを感じました。
本を売る側、見に来た側、双方向のコミュニケーションが会場に笑顔を生み出す。
これが一番大事ですよね。
本当に優しい空気をありがとうございます。
買った本を早速読んであげたり。
この本昔読んで大好きだったんだよねー!と友達同士で盛り上がったり。
クッキーにだってなっちゃったり⁉︎
そして、じっくり一冊の本と向き合ったり。
月並みですが、やっぱ本はいいもんですね。
・絶品うどん、いただきます!
はい、終わらせようとしてませんよ、お待ちかねのうどんタイムです!
ここまで来て何も食べずに帰るわけないでしょう。
普段からお昼時は大混雑だそうです。
うどんを出しつつ、麺を打つ所長さんは大忙し。
いろんなところからここのうどんを求めて「うどん狂い」がやってくるのですねえ。
営業は水曜から日曜の11:30から14:00(土曜は17時30分から20時も開いています)
麺が無くなり次第営業終了ですのでご注意を!
そのほかメニュー等の詳しい情報については下記をご参照ください。
こちらは半分セルフサービスという方式をとっています。
以下にその大まかな流れを。
①おかずコーナーでお箸とお盆を仲間にします。
まずは「場」を作ってあげるんですね。
②好きなおかずを片っ端からスカウトします。
おかずは一口天ぷら、焼き野菜、うす味おでん、自家製のお漬物、週替わりのごはん
③レジにうどんの種類を伝えて、お支払いを済ませましょう。
④あとは席についてはやる気持ちを抑えつつ待ちわびていると、しずしずとうどんが運ばれて来ます。
⑤到着するやいなや全力でかきこみましょう。
⑥ヘブンズゲートが開く。
今回僕がヘブンさせていただいたのは、こちら。
ぶっかけのひや!
優勝!
しっかりした歯ごたえがたまらんでした、ハイ。
大根おろしとすだちがまたいいんです。
日替わりごはんは「大根葉の炊き込み」でした。
一口食べてあまりの美味しさに、写真を撮るのを忘れるほど。
惜しむらくは一口天ぷらが売り切れてしまっていたこと!
美味しさゆえの宿命ですね。
必ずリベンジします。
それから、味とは関係のないところですが器が面白かった。
これは隣のお客さんの分なのですが、食べ進めてゆくとキリンが!
何これ面白い!と嬉しそうなお隣さん。
大好きな作家さんに頼んで作ってもらったんだー、となぜかドヤ顔の所長さん。
器をきっかけに会話が生まれるって、いいですね。
猫もあるよ!
いやー、本を選んで、お腹もいっぱいになって、ここが天国でしたか。
そんな素敵な「川西空想書店」は、毎年春 4月の末か6月に開催されているとのこと。
ブックイベントは来年になりますが、ぜひぜひ美味しいうどんを食べに行ってみてください。
それでは今回はここまで。
今日も素敵な本との出会いに、感謝。
岡山市の素敵な本屋、スロウな本屋さんに行ってきました。
みなさんこんにちは。
今日もだらだらしてますか。
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
突然ですが、みなさんは世の中の進むスピードについていけてますか?
昨日世界の最先端だった技術やモノ、情報があっという間に過去のものとなる現代。
あらゆる場面で過去最速を更新し続けることを求められ続けられるのって、一部の超人をのぞいて、多くの人にとっては実はものすごくストレスフルな状態。
正直なところ、庵主はついていけておりません。
ついていくことを放棄してしまっている庵主、真っ当に生きている人にはよく呆れられます。
それでもどっこい、だらだらしている。
そんな僕みたいな人種が居座ることを許される空間。
それが本屋さんです。
世界に本屋さんがあって本当に良かった。
行く先々で素敵な本屋さんと出会うたびに、僕はそんなことを思って一人静かに感激しています。
さて前置きが長くなりましたが、今回ご紹介いたしますのは、そんな本屋さんのなかにあって、よりのんびりすることにフォーカスしたお店。
その名も「スロウな本屋」。
名は体を表すとは本当によく言ったもので、スロウな本屋さん、実に居心地のいい素敵なお店でした。
一体どんな本屋さんだったのでしょうか。
「おかえり、よう来たね」と聞こえた気がした
岡山駅東口から桃太郎大通りをまっすぐ進み、柳川交差点で左にカクッと。
そのままずんずん北上し、右手側に消防署が見える交差点を左折。
二つ目の路地を右に入ります。
すると、なかなかポップな看板が現れました。
なになに?
「スロウな本屋 10歩」
なんですと⁉︎
驚いて顔をあげると
ほんとだ、あった!
近い!
入る前から望郷の念を呼び起こされるような外観の、木造二階建ての三軒長屋のこちらが「スロウな本屋」さんです。
戦前に建てられたのだそう。
戦時中に多くの場所が焼き尽くされてしまった岡山の街でしたが、この建物は幸運なことに戦火をくぐりぬけることができました。
長い間岡山の街をみつめてきたからでしょうか、優しさを感じる佇まいです。
こうして今僕たちの目の前にある。
ただそれだけでありがたいことです。
思わず「おばあちゃーん!」と叫びたくなりました。
(お盆には帰りましょうね)
お店の場所を教えてくれてありがとね、ブッくま。
……ブッくま…?
キミ、お腹が本になっているとかなかなかサイケデリックなくまやね。
あと「ブッ」がカタカナなのもすごくいい。
さてお店まで徒歩のルートをご案内しておりますが、もちろんバスやレンタサイクル、路面電車でも行くことができます。
でもせっかくだから、のんびりスロウに行きたいところですね。
畳敷きの床が和ませてくれる
ナイスなブッくまにお礼を言って、中に入ってみましょう。
おじゃましまーす。
お。
おお。
すばらし……。
庵主も知ってます。
ここはエモいと言う場面だと。
でも言いません。
無条件に迎え入れてくれるこの雰囲気がたまりませんね。
誰にでも開かれているからこそ生まれる、この居心地の良さ。
構えていないとでも言うんでしょうか。
畳敷きだから寝転がってもいいのかもしれません。
うん。
良い。
ひょい、と一つ大きな通りを外れるだけで、こんな非日常の空間にこんにちはできるなんて、岡山市にお住いの方々が羨ましいかぎり。
ゆっくりを愉しむ
スロウな本屋さんは元書店員の小倉みゆきさんが営まれています。
お店のコンセプトは「ゆっくりを愉しむ」
店内には、毎日の暮らしに目を向けるきっかけになるような本がずらり。
読んだ瞬間に心にぐさりと来るような本というよりは、読み終えてややあって、ふとした瞬間にじわじわ効いてくる「遅効性」のありそうなラインナップ。
背表紙のタイトルを眺めているだけでお腹がすいてきそうなお料理コーナー。
「ゆっくり」料理をする時間って至福ですよね。
その時間を思っただけで頬が緩みます。
なんでもはかって数値化したがる僕たちですが、世の中はかれないものの方が多いですよ。
押入れだった場所は絵本コーナーに。
普段と違う空間で、色とりどりの素敵な絵本に囲まれるって素敵な体験だと思います。
(写真の子は僕がお店に入った瞬間に太ももに抱きついてきました。庵主は子どもウケがとても良いのです)
遊びたい盛りの子どもたちがのびのびできるって素晴らしいことだと思います。
読書という行為の性質上、どうしても本屋さんや図書館では静かにしなくちゃだめ!と言われることが多いのです。
これは仕方のないこと。
でも、素敵な空間で感じたワクワクをそのまま表現できるって、子どもたちにはとても大切だと思います。
じいっと座って読んでいなくてもいいんです。
本のある空間の優しさに包まれているだけでも、それは素晴らしい「読書体験」なのだと僕は思います。
注意散漫なこのお年頃。
はしゃぎすぎるとこんなことにも。
(この直前にも彼は頭を打っています)
店内では様々なイベントやワークショップが催されます。
僕が遊びに行った日は、作家・写真家のいしずまさしさんの『どうして そんなに泣いてるの?』の原画展の最中でした。
店内のいろんなところに赤ちゃんが。
可愛い。
いかがでしたでしょうか。
忙しい日常で何か大切なことを見失いそうな状態にある時、必ず心や体はシグナルを発しています。
自分の内側からの警鐘に気付いた時には、一旦立ち止まってみるのがいいと思います。
そんな時にピッタリなのがスロウな本屋さん。
ひとつ、遊びに行ってみませんか?
さて、今日はこれにておしまい。
今日も素敵な本との出会いに、感謝。
スロウな本屋さんへのリンクを貼っておきます。
イベントや入荷した書籍の情報、お店が動き出すまでの様子などをこちらでお楽しみいただけます。
逆襲のK-1 〜帰って来たエース、77mmを添えて〜
みなさんこんにちは。
今日もだらだらしてますか。
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
今回の記事は、最近不遇をかこっていた我が家のエース、PENTAX K-1が庵主になにやら直訴している場面から始まります。
一体なんの話をしているのか。
ちょっと聞いてみましょう。
K-1「旦那は最近随分とあの若造にご執心のようだな」
クロギ「何だ藪から棒に。いきなりどうしたんだK-1。若造? 執心?何のことだい?」
K-1「とぼけてもらっちゃあ困るぜ。分かってんだろう。最近旦那が外出するたびに連れ出してるアイツのことに決まってるじゃないか」
クロギ「X100Fのことか。そりゃ新しく迎え入れたんだから撮りに行く機会が増えるのはとうぜ……」
K-1「そんなにいいのか! あの青二才は! 一体どんな画を出すってんだ!」
クロギ「そんなに興奮しないで。そうだな、こんな感じか」
K-1「……!! 赤が、なんてしっかりと…」
クロギ「ちなみにJPEG撮って出しだ。少し露出アンダーで撮ってある」
K-1「……!!!」
〜しばらくの沈黙〜
K-1「仕方がねえ。こいつは秋のたけさんぽ東京までとっておくつもりだったが、このままじゃ旦那は俺を東京に連れて行ってくれさえもしないかもしれねえ」
そう言ってK-1が身につけたのはFA 77mm F1.8 Limitedでした。
準備ができたK-1は、無言のまま岡山の街へと繰り出しました。
果たしてK-1は、驚異の新参者X100Fにすっかりメロメロな庵主の心を、がっちり取り戻すことができたのでしょうか。
長くなりましたが、以下撮った写真の乱れ打ちです。
カメラの設定は絞り優先です。
川を眺める人。
僕が靴を買って、本を買って帰って来てもまだ眺めていました。
悠々自適、ライク流れオブ川
黒柴って神がかったカラーリングだと思います。
井戸端、ではなく川端会議のマダム。
パシャり。
どれどれ。
おじいさんとパナマ帽の相性って他の追随を許さない。
お手入れが大変そうな真っ白なクラシックカー。
ずっとイチャついていた鳩。
この後初めて鳩の交尾を目撃することに。
明暗差が大きいとどうしたらいいのかわかりません。
でもちゃんとお城写ってますね。
NAOTの受注会に来ていたおしゃれな一眼ユーザーの少年。
カメラに詳しい人、このカメラ何ですか。
77mm Limitedのすごいところは白の表現なのだそうです。
この写真には少なくとも6種類の白が存在します。
肉眼だと全部同じような白に見えますが、このレンズを通すとその差は歴然。
もぐもぐ親子とはむはむリス。
焼肉屋さんかしら。
深夜宮殿て素敵な名前。
焼肉屋なのに。
まさに爆笑。
上の写真のおっさんがまさかの信号渡って僕の眼前を横切って写り込むという悲劇。
なにしに来た。
街の写真屋さんの看板。
手書きのKodakのロゴ。
妙に味がありませんか。
青空に雲が浮かんでいるような経年劣化がいい感じの町番表示。
緑の階調表現もさすがの一言です。
真ん中格子奥の緑もしっかり描写しています。
このカップルの着ている服。
カンカン照りの炎天下では、僕の目には同じ白に見えましたが、実は全然違う色味。
やるな77mm。
次の記事で紹介する本屋さんでの一コマ。
押入れを改造した本棚下で頭をぶつけた少年。
勢いがすごい(笑)
同じく本屋さんにて。
手前の二人が絶妙にボケて、奥の塀がしっかり描写されています。
原チャ三連星がなんか面白くて。
このシンプルな感じ、最高。
落ち着きのある生地の質感もグッド。
下駄のアクセント。
来た!
最高に映える傘にドンズバでピントを合わせることができました。
この1枚が撮れただけでも岡山来た甲斐がありました(笑)
嬉しくて位置を変えて。
前ボケにしてみたり。
さて、いかがでしたでしょうか。
一言でいうなら流石。
やっぱりエースはK-1だと実感させられた1日でした。
いかんせんボディだけで1キロありますから、そうそう気軽に持ち出すことはできないんですが、それでも僕はK-1が大好き。
K-1とX100F、そしてGRⅡ。
僕はよき家族に恵まれました。
全員が異なる個性でいつだってワクワクさせてくれる。
次は何を撮ろうかな。
何を撮るにしても、このワクワクをセンサーに載せられたらいいな。
それではみなさんごきげんよう。