宮崎市の素敵な本屋さん、KIMAMA BOOKSさんに行ってきました
みなさんこんにちは。
今日もだらだらしてますか。
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
5月12日 土曜日、ワタクシ所用でちょっと地元の宮崎に飛んで来ました。
1泊2日の弾丸ツアーです。
今日はその時に訪れた本屋さんのことと、そこで迎え入れた本たちについてご紹介。
4記事目にして、ようやく本に関する内容のものがお目見えです。
実を言うとゴールデンウィーク中にもいくつか魅力的な本屋さんを訪ねております。
しかし。
それなのに。
記事を書いていません。
なぜか。
どうしても出身地である宮崎市にある本屋さんに関する記事を、一番最初に持ってきたいと思っていたのです。
それほど書店が多くない宮崎。
そんな中大注目して然るべきお店がありました。
それが今回ご紹介いたします「KIMAMABOOKS」さんです。
店名の通り、気ままに遊んで来ましたので、皆様も画面の前で正座なんかしてないで、だらだら読んでもらえたらな、と思います。
KIMAMA BOOKSについて
宮崎県庁からほんの少し東(200mほど)のところに、緑豊かな楠並木通りにポンと置かれた、手のひらにすっぽりおさまってしまいそうな、ちいさなお店。
可愛らしいですね。
窓枠から半分だけ顔を覗かせている、「BOOK」のブロックもキュート。
今日は実に南国宮崎らしい快晴。
いつまでも外観を撮っていたら、干上がっちまうので、窓ガラスの写りこみも気にせず、早速お店に入ってみましょう。
こんにちはー。
お店に入ってまず出迎えてくれるのは、通りに顔を向けた木製のブックスタンド。
スタンド自体にも味があるし、並べられた本たちも楽しげ。
デザイナーでもある店主のクドウさんのこだわりが垣間見えます。
電球の優しげな光が店内に落ち着いた空気を。
可愛い女の子が。
「ちいさなうさこちゃん」も何を読もうか迷っている様子。
棚に並んだ本たちは、デザイン関係、エッセイ、料理本、ZINE(プロアマを問わない手作り本のことです)など、ご主人のこだわりがキラリと光るものばかり。
本という物体がお好きだという、クドウさん。
好きな装丁だという理由から選ばれた本もあるそうで、見た目にも楽しい棚になっています。
棚の一角には村上春樹が集中している箇所があったので、「村上春樹よく読まれるんですか?」と尋ねてみました。
安西水丸さんなど、クドウさんがお好きな方がよく装丁をデザインされることが多いから、とのお答え。
『ねじまき鳥クロニクル』を指して、「こんなに長い話読めないですよね」とも仰っていました。
本は「読まなきゃいけないもの」だと考えてしまいがちですが、この考え方はとても素敵だと思います。
本の楽しみ方は、人の数だけあるということを改めて認識しました。
普通に生活していると、あまり手に取る機会のないデザイン関係の本が充実しています。
最近デザイナーの方、デザイン志望の学生がよく覗きに来るようになったそうです。
かなり古い『暮らしの手帖」が!
以前は創刊号から全て揃っていたそうなのですが、NHKの連続テレビ小説「とと姉ちゃん」が放送されたのをきっかけに、たくさん旅立ってしまったとのこと。
「暮らしの手帖」以外にも、日常生活に優しい眼差しを投げかける本が多かったような気がします。
常連さんとお話されていた、女優の片桐はいりさんが書かれたエッセイも気になりました。
また探してみよう。
がまぐちブックカバー面白い!
宮崎市内で行われる本のイベントを主催したり、参加したり。
クドウさんはお店でのお仕事以外にも大忙し。
毎年、年末に開催される「ZINE IT」にも遊びに来てね、と嬉しいお言葉。
↑第8回「ZINE IT」のページリンクです。
本が大好きなクドウさん。
ゆったりおおらかな、宮崎を体現したかのような人柄が、またこの人に会いに遊びに来たいなと思わせてくれます。
「気まま」に立ち寄ってみると、素敵な出会いがありますよ。
宮崎に来られた際にはぜひ。
今回迎え入れた本たちのご紹介
さてここからは本のご紹介。
手元に置いておくと、日常にほんの少しの彩りを添えてくれるような本たちが9冊、新たに僕の友達になりましたので、よろしければどうぞです。
松浦弥太郎『僕のいい本こういう本』
『暮らしの手帖』前編集長・松浦弥太郎さんが選ぶ「いい本」を紹介しながら日々の暮らしを綴ったもの。
もう一冊松浦弥太郎さん。
『暮らしのなかの工夫と発見ノート あたらしい当たり前。』
毎日の仕事や暮らしに溢れる「あたりまえ」に虫眼鏡をあてて、あたりまえをもう一度はかりなおして機嫌よく生きよう、という一冊。
暮らしのヒントが詰まっていそうです。
皆川明『ミナを着て旅に出よう』
ファッションブランド「ミナ ペルホネン」のクリエイションの源が綴られた一冊。
刺繍にクローズした装丁が可愛らしい。
ジョン・バーニンガム さく
じんぐうてるお やく 『はたらくうまのハンバートとロンドン市長さんのはなし』
絵が可愛い。
と見せかけて、よく見るとすごく書き込んであり、只者ではない絵本。
内容はよくわかりませんでした笑
いしいしんじ 文
大好きないしいさん、無条件に購入。
表紙は車の窓に腰掛ける赤ずきん(謎すぎて最高)
菊池亜希子『おしゃれのはなし ずっと変わらず好きなもの』
僕、大好きなんです菊池亜希子さん…///
写真集という形式ではなく、雑誌に載ったスナップをたくさん集めた本がないかなあと思っていたのですが、これはまさにドンピシャ!
リリーフランキーさんとの対談(という名の雑談)もいいヌケ感。
published by Kumi & Satoshi Ogura『Hotspringer』
こちらは南九州の素敵な温泉を集めたZINE。
湯船に差し込む光の感じが、温泉欲を刺激してくる一冊。
九州は素敵な温泉が多いですから、こんな本が出てくるのも納得。
温泉入りたい。
店主のクドウさんが製作メンバーの一員として参加した一冊。
熊本県内の厳選された至高のパン屋さんたちに心が躍ります。
実はこのパン日和、宮崎版も出されたそうなのですが、1000部が完売!
めちゃくちゃほしかったのですが、クドウさんのお手元にある一冊を撮影して我慢しました。
どこかで見かけたら即、買います。
宮崎県民のソウルパン(?) ミカエル堂の「じゃりパン」ももちろん登場します。
今回出会った中で最高に興奮したのが、こちら。
スズキエミ『あんこのじかん』
あんこが出来上がるまでを優しい言葉で形にした一冊。
何がすごいって、この装丁のあんバタートースト、写真じゃないんです。
どう見ても写真にしか見えないですが、こちらも絵。
クドウさんに、いたずらっぽい笑顔で「実はそれ、絵なんです」と言われるまで、まるで気がつきませんでした。
裏を見てみると、確かにフォトグラファーがいません。
信じられない。
最後に、僕が本の写真を撮っているという話をすると、ブックスタンドの話題に花が咲きました(こんなの初めて…///)
クドウさんは輸入したものを使用されているとのこと。
すごいなあ、いいですねえ、と言っていたら、「一つあげる」と!
ありがたすぎて思わず拝んでしまいました。
なむなむ。
こちらがそのスタンド。
柔らかいプラスチック製のカバーがついたものもあるそうです。
僕がいただいたのは、カバーがないバージョン。
クドウさん、本当にありがとうございました!
大切に使わせていただきます。
さて、今回はこれにておしまい。
買ってきた本たちと至福の時間を過ごしてこようと思います。
素敵な本との出会いに、今日も感謝。