姫路ブックマルシェ 本の庭が最高だったというお話。
みなさん、こんにちは。
今日もだらだらしてますか。
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
突然ですが、庵主は自分の生活圏内、見慣れた景色に、ふっと蜃気楼のように1日限りの本屋さんが立ち上がる様子を空想するのが無性に好きです。
昨日まで通勤、通学のためだけに素通りしていた、何にもない空間に、突如色とりどりの本の壁。
思わず駆け寄り、背表紙に目を凝らすと、見たことのない本ばかりがずらり!
目を輝かせる庵主を優しく見守る店主の笑顔。
こんなワクワクするようなこと起こらないかなあ、と思って生きています。
どうです、キモいでしょう?
でもね、先日こんな空想が現実になったんですよ!
ウッキウキで子どものようにはしゃいでしまいました。
庵主歓喜なイベント。
名を姫路ブックマルシェ「本の庭」といいます。
老若男女、本好きも、そうでない人もみんなみんな楽しめるイベントでした。
というわけで今回は「本の庭」のイベントレポート。
庵主が感じた楽しさが伝えられるよう、写真と文章で振り返ってみようと思います。
本の庭について
今回で2回目の開催となった「本の庭」。
主催は姫路城下にお店を構える絵本・児童書・雑貨を扱う「おひさまゆうびん舎」さん、ブックカフェギャラリー「Quiet Holiday」さん、協力で「本と。」さん。
姫路駅中央地下通路が会場です。
当日はあいにくポツポツと雨がそぼ降る天気だったのですが、地下だったので関係ありません。
本が濡れてしまうリスクも搬入・搬出の時だけ。
来場したお客さんも濡れる心配をしなくて良いので、助かりますね。
実は2017年の記念すべき第1回目、庵主は友人の結婚式に参列しており、「本の庭」に遊びに来ることができませんでした。
今回来てみて、ホントなんで去年参加しなかったんだろうかと頭を抱えました。
来年もし誰かの結婚式と日程が被っていても、こっちをとろう、そう思いました。
この日は主催者の一人、Quiet Holidayの長谷川さんとはお話しできなかったので、また遊びに行かなくては。
店ごとの個性が光る
「本の庭」にはネット上で募られた、それぞれに個性が光るお店が大集合。
お店を全部紹介するとかなり長くなるので、割愛しますが、店構え、本の見せ方、配列、どれをとっても出店者ごとの遊び心が見えて楽しい。
圧倒的存在感のブッダ。
だいたい200円!
一番左は???
大阪の長岡天満宮で開催される「天神さんで一箱古本市」の榊翠簾堂(サカキスイレンドウ)さんだ。
次回こそは参戦したいものです。
451BOOKSさんは岡山からの出店!
春先に瀬戸内ブッククルーズというイベントでもたくさん魅力的な本を並べておられました。
今回も購入させていただきました。
いつもお世話になっている、「本と。」さん、「みつづみ書房」さんも出店されていました。
見たことない装丁の『人間失格・桜桃』
ホネホネさん気になります。
本の庭の空気感
ブースごとに出店者の個性があるように、ブックイベントという一段大きなくくりで見た時にも、イベントごとの性格というものがあると思います。
たとえば、京都の「下鴨納涼古本市」のような大きなイベントには、掘り出し物を見つけるために目をギラギラさせている人の姿も多いです。
(あとは森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』にかぶれたクサレ大学生)
稀覯本や黒髪の乙女を探して、目からビームでも出しているんじゃないかと思う迫力です。
要するに熱気がすごいのです。
しゃべる人はいないのだけど、妙に活気がある。
本を渉猟する人たちの頭から立ちのぼる湯気が見えるようです。
絶対新刊書店では買えないような、古くて珍しい本を読みたい、手元に置きたい、それもひとつの楽しみ方です。
本の楽しみ方は、100人いたら100通りあっていいと思います。
ひるがえって「本の庭」はどちらかというとのんびりした性格な気がしました。
掘り出し物見つけるぞ!と気合十分な人というのはあまりいない様子。
肩肘張ってないというか、どことなく緩やかな時間が流れている気がします。
主催の「おひさま」さんが絵本・児童書を中心に揃えている本屋さんだからでしょうか。
お子さん連れで来場される方の姿が目立っていたように思います。
会場に安心感があるからこそでしょう、子どもたちの声がよく聞こえます。
楽しそうな子どもの前では、大人もなかなか仏頂面なんてできません。
自然とみんなが笑顔になっている。
本当に良い「場」だと感じました。
次は
庵主も出店したいですね!
と叫んでおいて、締めの言葉にかえさせていただきます。
さて、今日はこれにておしまい。
今日も素敵な本との出会いに、感謝。