全人類が行くべき![世界を変えた書物]展に行ってきました!
みなさん、こんにちは。
今日もだらだらしてますか?
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
人類はこの地上に現れて以来、一瞬たりとも休むことなく頭を使ってきました。
そこには年齢も、性別も思想信条も関係ありません。
人間は頭を使わずにはいられない生き物なのです。
そんな、弛むことなく頭を使い続ける生物の中でも、特に脳みそを使うことに長けた個体がごく稀に現れます。
いわゆる天才というやつです。
ベジータさんではないですが、昨今は神やらレジェンドやら、天才やらのバーゲンセールの様相を呈していて、なんだかなあと思うこともままあります。
そんな安っぽい天才たちとは比べ物にならないほどの天才たちに、東京で会ってきましたので、その時の様子を写真と文章で振り返ろうと思います。
[世界を変えた書物]展について
さて、僕が天才たちに会ってきたのは、東京 上野の森美術館で開催されている金沢工業大学主催の[世界を変えた書物]展という企画展でのこと。
眠りこけながら学校の授業を受けていた人だって名前は知っているであろう、偉人たちの著書(それもほとんどが初版)を無料で見ることができる。
そのうえ写真まで撮っていいという。
そんな夢のような企画展が[世界を変えた書物]展なのです。
これまでに金沢21世紀美術館(2012)、名古屋市科学館(2013)、グランフロント大阪(2015)と巡回して、満を持して東京に。
僕がこのイベントのことをSNS上で知ったのが2018年9月8日の夜。
企画展の初日のことです。
僕がこの展示を見学に行ったのは、2018年9月9日。
情報を仕入れた瞬間、行こうと決めました。
僕だって年内いっぱいこの展示が開催されているなら、きちんと計画を立てて行ったですよ!
ところがなんと会期が9月8日から24日まで。
焦るほどの短さ。
しかし、この期を逃したらおそらく一生お目にかかることができないであろう、貴重な本たちがたくさんあるというじゃないですか。
行くしかないでしょう。
というわけでこの展示を知った8時間後に僕は姫路駅から東京へと向かったのです。
展示の様子
と、ここまで語ればもう僕の方からいうべきことは皆無なので、あとは展示会場の様子をお目にかけたいと思います。
いつもの僕であれば、地面に這いつくばったり、同じ場所に1時間立ち尽くすことも厭わずに写真を撮るところですが、確実に他のお客さんの迷惑になるので、大人しく人の流れに乗りました。
会場に足を踏み入れて、最初からクライマックスでした。
壁を埋め尽くすコワモテのする本たち!
まさにかつて思い描いた「ぼくのかんがえたさいきょうのほんだな」状態。
誰もいなければ、腹ばいになって下から舐め上げるように撮っていたことでしょう。
自分の奥底から湧き上がるしゃがみ欲を抑えるのが大変でした。
この場に来ただけで賢さが5ぐらい上がった気がします。
良い…(頭の悪さが露呈する感想)
それからこのゾーンの先頭に、何気なく展示されているのがアインシュタイン直筆の研究ノート笑
鼻水出るかと思いました。
手書き類は、他にもキュリー夫人やらライト兄弟やら、ベルなんかのがありました。
ホント意味わかんない。
金沢工業大が怖い。
本棚ゾーンを抜けると、稀覯本がひしめき合っている空間に出ます。
すごかったですねえ。
展示されている本はもちろんすごかったんですが、ガチ中のガチなカメラを持った人たちがたくさんいたのにも驚きました笑
資料撮影かな、という感じでした。
あえて本のタイトルや著者名は紹介しないでおきましょう。
本当に貴重な本ばかりです。
これはぜひ実際に足を運んでいただいて、その目で観てもらいたいのです。
小規模に圧縮されていますが、全てが間違いなく人類が誇るべき一級品の書物ばかり。
古い本のこういう装飾性面白い。
白い点はディスプレイケースに写り込んだ照明です。
意外と多くの人がケースに触ってしまい注意されていました。
気を付けましょう。
『プリンキピア』の初版。
かの有名な!
広島に落とされた原子爆弾の成果報告。
そんなものもあります。
人類の叡智も用い方次第でいとも簡単に自身を破滅に導くのだという自覚は持っておくべきだと思います。
世界に2セットしか現存しないという非ユークリッド幾何学に関する論文。
だからなぜ貴学が所蔵している。
個人的に一番好きだった挿画。
中身はさっぱりわかりません。
『種の起源』
当然のように初版。
こんなところにしておきましょう。
この展示に関しては、ブログやイベントレポートに書いてあることを読むことで味わえる点というのはほとんどありません。
数百年前の書物が自分の目の前に存在しているという感動は、ぜひ実際に会場に足を運んでからのお楽しみです!
東京に住んでいる人間は全員もれなく行っておくべきだし、それ以外の地域にお住いの方はもれなく行っておくべき。
……。
つまり、全員行きなさいってことです!
絶対死ぬまでにお目にかかれませんから。
この人たちなくして今の僕たちの暮らしありませんから!
展示されている本に何が書かれているのか分かる人なんて、ほぼ皆無だと思います。
だけど、本物の知性に触れることができる、こんな機会逃すのは勿体無いですよ。
というわけで今回はここまで。
今日も素敵な本との出会いに、感謝。
ぼっちで行ったので、フォトスポットの写真が哀愁を感じさせますね……。