山口の素敵な本屋さん、ロバの本屋に行ってきました。
みなさん、こんにちは。
今日もだらだらしてますか?
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
10月頭の3連休は車を飛ばして地獄に落ちたり、友人の結婚式に出席したりと割と大忙しでした。
出かけて行ったということは、帰路が無条件で発生する。
当然のことです。
しかし、どうも庵主にはそういう頭が無いようで、いつも気軽に出発してはヒイヒイ言いながら帰ってくる。
そりゃそうなんですよ。
行きは体力満タンですが、帰りは体力を削った状態からのスタートになるのですから。
その辺を良い加減学習したらどうなのかと思うのですが、今回も毎度のだらだらしないだらり庵かましてきました。
舞台は山口県の山の中。
だらり庵史上最も過酷でありながら、なぜかいつもと違って帰路に体力ゲージが回復していたという不思議な本屋さんに行ってきた時の様子を、写真で振り返ろうと思います。
いつからだらり庵は秘境ハントブログに?
まずはお目当の本屋さんにたどり着くまでの様子をおさめた写真を見ていただきたい。
折り重なるように迫り来る、山・山・山。
種田山頭火じゃないんだから。
本屋さんに向かってるはずなのに、なぜか「分け入っても 分け入っても 青い山」な状態……。
岩肌なんかゴッツゴツです。
水墨画かいな。
人生で初めて工事中の交互通行信号を徒歩で経験しました。
行く手を阻む魔獣(ヘビ)もいるし。
「命を刈り奪る形をしている」武器を構えたモンスター(カマキリ)も!!
写真を載せるのは控えますが、「鹿だったモノ(後脚は食いちぎられたようになっている)」が川を流れていくのも目撃しました。
僕のなつやすみでも始まるんです?
とまあ、歩いているうちに、自分が何をしているのかわからなくなってきた頃、ようやくお目当の本屋さんがその姿を見せました。
こちらがその外観。
いや、民家やんというツッコミが聞こえてきそうですが、間違いではありません。
元々牛舎だった小屋をコツコツ改装してできた、この建物こそが正真正銘、僕がずっと訪れたいと思いながらも、そのあまりの秘境っぷりに長らく足を運ぶことができずにいた、とっておき。
「ロバの本屋」さんです。
ちなみに仰々しく書いてきましたが、車で来ること、できますですよ。
むしろそれ一択です。
数台分ですが駐車場もあります。
じゃあなんで歩いて来たんだ、と言われると……。
さあ、ああだこうだやってないで、早速お店に入ってみましょう!
中の様子
入り口から中を覗くと、雄大な山々に面したカウンター席が並ぶ喫茶スペース。
こちらではのんびりとカフェメニューを楽しむことができます。
もともとはロバロバカフェというカフェを営んでいた、オーナーのいのまたさんのパンプレートはぜひ味わいたいところです。
この日のメニューはこんな感じ。
本を買ってからいただきましょうかね。
とくれば、さっそく本棚を見ていかねば。
思わず何の説明も付さずに写真を羅列してしまいました。
でも、このお店の静かで優しい時間・空間にはこの方がいいのかな、と思うのです。
歩いてここにたどり着くまでに見かけた家は数えるほど。
車もほとんど通りません。
喧騒とは無縁の店内で、本をじっくりと吟味する。
なんと贅沢な時間でしょうか。
本棚を眺めているだけで幸福な気持ちになれるお店は、そうあるものではありません。
文句なく、素晴らしい。
新刊本が多いですが、古本の棚もあります。
彼らを読んできた人たちの手触りというか気配というか、そうした目に見えないものもお店とマッチしています。
彩りを添える雑貨たち
店内には本たちに寄り添うように、作り手さんの息遣いが感じられそうな雑貨も並べられています。
雑貨というか焼物ですね。
引きで撮ってしまいましたが、原稿用紙のコーナーです。
食器とノートが同居していても、なんの違和感もありません。
どちらも中身を静かに受け入れる寛容さを持ったウツワです。
木の食器のすべらかさはぬくもりが感じられます。
ロバの本屋さんを語る際に外せないものの一つに、マスキングテープがあります。
マスキングテープをおしゃれなものとして世に広めたのがいのまたさんなのだそうです。
たくさん素敵なマステがありますので、色々見ているだけで楽しいです。
遊びゴコロたち
そして何よりも、いのまたさんの隠しきれない遊びゴコロたちが愛くるしいのですよ。
店内の様々なところに可愛らしい子たちがいます。
ぜひ遊び行った際には、これらのステキを探してみてください。
今日のパンプレートでだらり
いやはや、満喫してしまいましたな。
欲しい本も買ったし、カフェスペースでだらりキメちゃいますか。
というわけで今日のパンプレートを注文しました。
かぼちゃのポタージュ、ミニ食パンのオープンサンド(アンチョビチーズ、クリームチーズ+ハチミツ)、おしぼり
体が喜ぶ味がします。
美味しい!
なーんにも思いわずらうことなく、どこまでも深い山々を眺めながらパンをいただいて、食後にはコーヒーなど飲みながら、本を読む、そういうことが私はしたい。
そう思っているそこのあなた!
できるんです!!
ロバの本屋なら!
そんな贅沢なことしていいのかしら、そう思っているそこのあなた!
いいんです!!!
ロバの本屋なら!
日常じゃ絶対に味わえない豊かな時間、これを得ずには死ねませんぜ。
看板猫のミーコやん。
「おう、寄ってきな」
そんな声が聞こえてそうなふてぶてしいポジショニングが好きです。
お客さんがページをめくる音に耳を澄ませているのでしょうか。
人懐っこい看板犬ビクター君。
ビクターくんや、ミーコやんのくつろぎ具合を見てもお分りいただけるように、ここには他にはない時間が流れています。
目には見えないけれども、体の奥底が確実に感知している、その緩やかな時間の流れの心地よさは、体験した者にしかわかりえないものなのです。
都会の喧騒にもまれて忘れてしまったものを取り戻しにいける、とかそういうんじゃない、積極的にいろんなこと忘れに行こうぜ。
ぜひ!
ぜひ足を運んでもらいたいなあと、激しくオススメせずにはいられません。
というわけで、今日はここまで。
ちと遠いですが、また何度も通いたくなるお店を見つけてしまいました。
困ったものです。
今日も素敵な本と人との出会いに、感謝。
下記、お店のページへのリンクです。
営業時間や、大まかな地図など、こちらで確認することができます。