東京 三鷹の素敵な本屋さん 水中書店に行って来ました。
みなさん、こんにちは。
今日もだらだらしてますか?
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
先日東京でフォトウォークをしたという記事を書きました。
その中で、少しふれたのですが、撮り歩きの途中でとある本屋さんに立ち寄っております。
遠くまで来て、ぬかりないですねえ。
都会のオアシスでも、激流でもない。ここは水中。
今回僕が訪れたのは、フォトウォークでお世話になったハチさんにご紹介いただいた「古本 水中書店」さんです。
だらり庵初の夜間の本屋訪問となりました。
道路を挟んで向かい側から写真を撮りましたが、この時点でワクワクしています。
非常に良い佇まいですね。
入り口のドアに書かれた店名も素敵なデザインじゃないですか。
こういう何気ないところに凝っているの、良いと思います。
100円棚でも気が抜けないのは良いお店の証拠
さっそく店内に入りま…おや?
何でしょう、お店の外にも本棚がありますね。
実は、こちらは全て100円のコーナー。
100円だからと侮るなかれ、お店に入る前にぜひチェックしておきたいところです。
思いがけない出会いがあるかもしれません。
こんな風にね。
へへへ。
探していたんですよねえ。
いやー、東京まで来てたまたま立ち寄ったお店の軒先で出会えるなんてねえ。
……おっと、お店に入る前から楽しんでしまって申し訳ない。
とはいえ、本当に入店前に一瞥の価値あり、です。
気を取り直していざ、入店しましょう。
水中で深く深く、息を吸う。そして吐く。
お店に足を踏み入れると、額の中から猫らしき生き物が「いらっしゃいませ」と出迎えてくれます。
なぜ桃から生まれ出ているのかはわかりませんが、ともかく歓迎されているようです。
写真の奥にちらりと見えているのが店主の今野さん。
写真は苦手だということなので、遠くからボカして1枚。
今野さんが三鷹にお店を構えて営業を開始されたのは、5年ほど前のこと。
当時29歳だったというから驚きです。
そんな今野さんも今では30代の半ば。
古書の仕入れに出向いた時に自分より年下の店主を見かけることも増えたかもしれないと仰られていたのが印象的でした。
徐々にアツくなって来ているのか本屋さん界隈???
今野さんの体が発する穏やかな空気がそのまま店内に満ちたかのような居心地の良さは、一度味わうと病みつきですね。
こぽこぽと口から気泡を吐く魚になった気分で本棚を回遊していると、お店の外に世界があることを忘れてしまいそうです。
外界が遮断された水の中のあの感じ。
いつまでも潜っていられたらいいのに、と小さい頃には思ったものですが、こちらの水中ではそれが可能です。
むしろ、長く潜っていればいるほど心地よくなってくるから不思議。
思わず溜め息をついて、また口の端からこぽこぽこぽ。
いつも忙しげにしているニンゲンも、ここでは動きが緩やかになっているようだぞ。
あくせくしていたら読めない本は、急ぎすぎている僕たちにブレーキをかける役目も果たしているのかもしれませんね。
泉鏡花全集、夜の雰囲気にぴったりじゃありませんか。
今回僕たちがお邪魔したのは日が暮れてからでした。
静かな時間が降り積もる店内は、深海のようにひっそりとしていて、本棚の間に隠れて本との出会いを求める魚たちの息遣いまで聴こえてきそうでした。
太陽のいる時間帯にはどんな雰囲気になるのでしょう。
本棚も夜とは違う表情を見せてくれるのか、気になってしょうがありません。
このお店も不思議なことが起こってもおかしくはないです。
本の天(上部)もたまには撮ってみたくなります。
古本屋さんというと、まだ多くの人のイメージとして、暗くてジメッとした店内、頑固親父がカウンターから睨んできそうというのがあるかもしれませんが(勝手な偏見です)
水中書店さんには絵本や漫画の棚もあります。
しかもかなり最近のラインナップも。
お子さん連れや、学校帰りの学生さんが立ち寄ってみても、絶対楽しめます。
あ、某インフルエンサーがオススメしていた『セトウツミ』だ。
こちらの『三鷹まち歩きマップ』には今野さんをモデルにしたキャラクターが登場しています。
三鷹の街を素敵に紹介してくれています。
僕も1冊いただきました。
三鷹には他にも無人古本屋「BOOK ROAD」さんがあるとハチさんも言われていました。
三鷹、今度はじっくり巡ってみたいですね。
店内には出番を待つ本たちがたくさん!
次に訪れた時には本棚の顔ぶれも随分変わっているんだろうなあ、と思うとワクワクします。
買取や仕入れが忙しい時期なのだそうで、こんな言葉しか僕には言えませんが、ファイトです今野さん!
さて、随分のんびりと泳がせてもらいました。
気持ちよかったですねえ。
ハッキリとした意味があって名付けられたわけではないという「水中書店」というお店の名前。
そのあたりの定形のなさが、今野さんという人格から流れ出ているのでしょう。
水はどんな形にも合わせることができます。
訪れた一人一人にあった形で居心地の良さを提供してくれる本屋さん「古本 水中書店」
オススメです!
ホームページはこちら 水中書店
さて、今回は珍しくご紹介いただくという形での訪問となりました。
自分のアンテナとは違うところからの情報というのは面白いですね。
自分の中での想定ができないから、いつもよりもだいぶ早めからワクワクしていました。
そして想定を超えていく面白い本屋さんに出会えたこと、感謝いたします。
今野さん、ハチさん、ありがとうございました!
(あ、本屋さんで立ち読みする客Aを演じてくれたしばさんもありがとうございます笑)
というわけで今回はここまで。
今日も素敵な本と人との出会いに、感謝。