金沢の素敵な本屋さん ホホホ座金沢に行ってきました。
みなさん、こんにちは。
今日もだらだらしてますか?
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
みなさんは金沢といえばどのようなイメージをお持ちでしょうか?
四季の彩りが美しい兼六園?
感性を揺さぶられるアートに出会える金沢21世紀美術館?
ほっぺたがとろけること間違いなしの海の幸?
いやいやいや。
いや。
文学でしょう。
錚々たる巨星たちを産んだ街、それが金沢。
市内には上記3人の記念館はもちろん、多くの文学関係の施設があります。
庵主も2年ほど前に文学館巡りをしました。
大変楽しゅうございました。
しかしその当時には存在しなかった魅力的な本屋さんが、庵主が金沢を去った後に爆誕していたのです。
それが今回お邪魔した「ホホホ座金沢」さん。
そう、本との新しい向き合い方を世に投げかけ続けるホホホ座さんの金沢店です。
どちらかといえば、エキセントリックな仕掛けが目を引きがちなホホホ座の各店とは一線を画した、デザインと本屋の融合が体験できる「ホホホ座金沢」の様子を、写真と文章でご紹介したいと思います。
海に抱かれた店舗
金沢駅から車を走らせること約20分。
潮の香りが鼻をくすぐり始めた頃合いで、ホホホ座金沢に到着します。
お店のすぐ目の前には、海をはさんで台場の跡地に出来た街が広がっています。
川のように見えますが、海です。
左手が台場、右手が本土(?)です。
陸地と台場を繋ぐ橋の上からパチリ。
本当に海がスレスレに迫っています。
ここまで海に近接している本屋さんはなかなかないですよね。
デザイナーもシビれる店内
店内は、通常僕たちが思い描く所狭しと立ち並ぶ本棚にぎゅうぎゅうの本たちといった様子とは全く違います。
むしろ本たちは店内のアクセント程度に置かれているだけ。
その他の空間にも随分余裕が感じられます。
余白を残して、人それぞれに合わせた楽しみ方の選択肢が提示されているような印象を抱きました。
運営や経営は各店舗独立しているとはいうものの、「本に頼る」ことをやめた、本店の山下さんの思想のエッセンスが混じっているのではないでしょうか。
入り口右手の作りつけの棚にはカトラリーやカップと同列に売り物の本が並んでいます。
白い壁に、年代を感じさせる本棚の組み合わせは堪りません。
並んでいる本たちのかっこよさも2割ほど増しているような気がします。
カラー復刻版の『のらくろ探検隊』可愛いです。
その他の分も座って読むことができます。
何気ない風を装って並べてある本はどれも思わず手に取りたくなるような面々ばかり。
一緒に行ったデザイナーの西嶋さんも心踊らせていました(他店舗も全部巡りたい!と仰っていました笑)
山下賢二さんの『ガケ書房の頃』をまだ読んでいなかったので、買い求めました。
ハイセンスな空間で楽しむティータイム
店内ではケーキセットを楽しみつつ、だらりすることができます。
座るだけで自分が少しオシャレになった気がしそうです。
いい具合に歴史を感じさせるお向かいの台場の家並みを眺めつつコーヒーを楽しむのも良さそうです。
そしてカウンターにはこの1冊。
苦いコーヒーに合う甘さでしょうか。
ついつい腰を落ち着けて長尻したくなる雰囲気です。
お土産と一緒に本を選ぶという気軽さで
店内の空間占有率が最も高いのは、実は個性的なお土産たちだったような気がします。
ショルダーバッグやTシャツ、お菓子に食器。
どれも魅力が溢れていて、ついついお財布の紐が緩んでしまいます。
素敵な商品たちは、オンラインストアからもお買い求めいただけるようです。
フェンスにシャツ掛けているの面白いし、デザインも素敵です。
ことごとくかっこいい。
これまでだらり庵で訪れた本屋さんの中でも、ホホホ座金沢さんはかなり異質な方に分類されるかと思います。
店内の本の数はおそらく最も少なかったと思います。
でも、本屋さんには本が溢れていないといけないなんて決まりはありません。
その在り方を含めて、あらゆる制約から自由なのが本だと、僕は思うのです。
事実、選ばれた1冊1冊はとても印象に残るような形で配置されていました。
プライドを感じさせるお店づくり、かっこいいです。
僕も人としてこうありたいものです。
さて今回はここまで。
いずれは全国に散らばる各店舗もご紹介したいものです。
今日も素敵な本との出会いに、感謝。
営業時間は12時から19時(月曜定休)
駐車場は5台分あります。
連休中などは混雑するかもしれないので、バスが無難かと思います。
バスの方は「中橋」「武蔵ヶ辻」「香林坊」から 61番「大野」行き「大野」もしくは63番「大野港」行き「大野港」下車