人生に寄り添う靴を作る靴屋さんが作るのは、優しい本でした。
みなさんこんにちは。
今日もだらだらしてますか。
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
先日、岡山に行ってきました。
じわじわ夏が近づいているというのに、わざわざ晴れの国に向かったのです。
暑さに頭をやられちゃったんじゃないか、大人しく庵を結んでだらだら閉じ籠っとけよと思われる方もいらっしゃるでしょうが、まあ聞いてください。
- 庵主、魅力溢れる出版舎を発見す
- 奈良県は遠きにありて思ふもの そしてなかなか行けぬもの
- イベント会場は後楽園のすぐ近くで
- コーヒースタンドSTAND 6−10さんへ
- 『靴のおはなし1』とのファーストコンタクト
- NAOTについて
- 庵主、本と靴を買う
庵主、魅力溢れる出版舎を発見す
実は数ヶ月前、タイムラインにこんなツイートが流れてきたのです。
これを読むに、どうやら『靴のおはなし1』という本が出るらしい。
そしてその作家陣の中に僕の大好きないしいしんじさんが名を連ねている。
おお、これは読みたい!
どこの出版社さんから出るのかしら……ループ舎?
聞いたことないなあ。
なになに、「NAOTさん」が立ち上げた新しい出版社さんなのか。
NAOTさんとやらも知らないなあ。
一体どんな出版社なんだろう。
と、気になって調べていると、ループ舎さんのtwitterアカウントを発見しました。
出版社ではなく、「出版舎」なのだそう。
ループくんなるキャラクターもゆるくていい感じ。
俄然気になったのでそのままホームページにもお邪魔しました
ページからマイナスイオン出てるんじゃないかってぐらいに心地良さしかない!
この溢れるセンスから繰り出される本、面白いに決まってる!
何より面白いのが、NAOTという素敵な靴を売る靴屋さんの出版部門として始動したのがループ舎だったのです。
(NAOTについては後ほど詳述しますので、正座して待っていてください)
靴屋さんが作った靴に関するおはなしを集めた本。
なんて素敵なんでしょう。
これは単に本を買うだけじゃなくて、ぜひ遊びに行きたい!と僕はディスプレイの前で吠えました。
奈良県は遠きにありて思ふもの そしてなかなか行けぬもの
遊びに行きたいと息巻いたところまではよかったのですが、お店が奈良にあるということを知り、やや気持ちが沈静化しました。
姫路から絶妙に遠いのよねえ、奈良。
奈良だったら夏ぐらいに「とほん」さん(奈良県大和郡山市にある素敵本屋さん)に遊びに行く時に一緒に巡ろうかなあ、などと考えていたところに、NAOTさんが岡山で靴の受注会イベントをするという情報が転がり込んできました。
そこに「靴のおはなし1」もやってくるというではありませんか。
岡山なら楽勝で行ける!
僕は再び吠えました。
というわけで、僕は暑さが待ち構えていることが分かりきっている初夏の岡山市へと向かったのでした。
イベント会場は後楽園のすぐ近くで
はい、岡山着きました。
奈良と違ってあっという間です。
道中はおっさんがアクセル踏み込んでるだけで、面白いことは何もないし、写真も撮っていないので割愛します。
いやー天気いいですね。
さすが晴れの国。
受注会の会場は日本三大庭園の一つである後楽園のすぐ近くだそうです。
るるぶオススメ必至の有名観光地をガン無視して、早速向かいましょう。
※写真は注記がないものは全てうちのエース、PENTAX K-1にFA77mm f1.8 LimitedをのっけてのJPEG撮って出しです。
さあ行きましょう!
あ、こっちだ。
コーヒースタンドSTAND 6−10さんへ
はい着きましたよー(後楽園西側から徒歩1分)
こちらがNAOTキャラバン岡山の会場、テイクアウト専門のコーヒースタンド、その名もSTAND 6−10さんです。
後楽園から旭川沿い西に位置しています。
今回は時間がなかったのでいただけませんでしたが、こだわりのオリジナルブレンドコーヒー、手作りサンドイッチに焼き菓子、季節のジェラート、クラフトビールを楽しむことができるそうです。
次はビール飲みに来よう。
シックな看板が目印です。
お店の前の通りに看板も出ていました。
育てる靴、いい言葉ですねえ。
階段をあがってみましょう。
トンカントンカンと、小気味よいステップで。
『靴のおはなし1』とのファーストコンタクト
結構急な階段をのぼりきったそこに、お目当ての本が置いてありました。
あまりに唐突な登場に、いきなり本を手に取るのでなく、まるで靴が目当てで来たかのように靴が並べられているあたりに視線を泳がせるチキンな庵主。
あ!
惚れた……。
なんだこの素敵空間。
呆然としている庵主に、スタッフの方がお声かけくださいましたが、なんと応答したか記憶にございません。
洗練の極みといったオシャレ空間に慣れていない庵主はテンパりながら、息も絶え絶え、やっとの思いで来意を告げました。
自分は靴屋さんが出したという、世にも珍しい本を求めてやって来たのだ、と。
すると応対してくれた方も『靴のおはなし1』の制作に関わったメンバーだということで、すごく喜んでくれました。
なんだかこちらまで嬉しくなる笑顔が印象的でした。
(写真撮らせてもらえばよかった。ちょうどポートレート向けの77mm使ってたのに)
さらにお話をしていると、この本の装丁を担当された方も「黒木」さんだと伺い、またまたびっくり。
こちらは「クロキ」さん、僕は「クロギ」ですが、これはともに宮崎に多い苗字。
何これ運命?
僕が『靴のおはなし1』を買うのは宿命づけられていたのではないかしら、そんな風に勝手に思いました。
NAOTについて
NAOTは1942年から続くイスラエルの靴職人集団。
人間工学に基づいて、徹底的に歩きやすい靴を作らねばと力こぶを作ってできたのが、NAOTの靴たち。
彼らの表情は自信に満ちていて、僕たちに履いてみたいと思わせる魔力を持っている気がします。
こだわり抜いたインソールは、履き込むほどにその人の足の足形に沈んでゆき、世界に一つだけの靴に育ってゆくといいます。
庵主、NAOTを買う。
すっかりNAOTの靴たちに魅了されてしまった庵主。
気付くけば、おずおずとフィッティングさせてもらえませんか、とお願いしていました。
NAOTさんは絶対フィッティングさせるマンです。
一人一人の足にジャストな靴を選ぶために欠かせないこの過程。
これがあるのとないのとでは大違い。
NAOTさんの靴は履いているうちに自分の足の形に馴染んでいってくれるから、最初に選ぶときには少しキツめに選ぶ方がいいのだそうです。
自分が時を重ねていくのに、ぴったりと寄り添ってくれる。
なんて素敵な靴でしょう。
さて僕が撮ったものがNAOTの全てではありません。
他にも魅力的な靴がありますので、気になる方は公式サイトを覗いてみてください。
庵主、本と靴を買う
さて、長々と書いてきましたが、僕が言いたいのはこれだけです。
『靴のおはなし1』出来上がる過程も含めて、最高に面白いよってこと。
バラエティにとんだ著作者たち。
いしいしんじさんはやっぱり素晴らしかった。
装丁も文句なし。
ループ舎さんのコンセプトは「おしゃべりが わになって 本になる」
僕のおしゃべりが巡り巡ってたくさんの人に届いて、『靴のおはなし1』がでっかいわになることを願って筆をおきましょう。
今回は受注会でしたので、購入した靴が奈良から歩いてくる予定です。
届いたらまたそのはき心地をリポートしてみようと思います。
素敵な本との出会いに、今日も感謝。
我が家にX100Fがやってきた!
みなさんこんにちは。
今日もだらだらしてますか。
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
突然ですが、家族が増えました。
本当に僕んとこの子なんだろうかと思うぐらいのカッコいいやつなんです。
名前をFUJIFILM X100Fといいます。
僕が彼のことを知ったのは、たけさんぽ広島で出会ったFUJIユーザーの方々が、何かに取り憑かれたかのように「X100Fはいいぞお」と口にしていたのを耳にはさんだのがきっかけでした。
もはや呪詛に近いほどに濃厚なオススメを耳元で囁かれた僕が、その夜のうちにX100Fについて調べたのはいうまでもないでしょう。
一人になって改めて検索しました。
出てきたその姿を一目見て悶絶しました。
完璧じゃないか……。
MRワゴンの狭い車内で僕は一人つぶやきました。
なにこのかっこよすぎなフォルム。
その夜から約3週間。
当初僕は、彼を家族に迎え入れることを決意したものの、実際に購入に動くのは次回のたけさんぽが開催されるという秋頃にしようと考えていました。
でもね。
フォローさせていただいているFUJIユーザーの諸先輩方が続々と「X100Fいいぞお」なブログ記事や、twitter上のつぶやきを展開するのです。
その誘惑に触れるたびに僕はとろけました。
まだ梅雨入りしていない姫路の空に、雨のように降り注ぐX100F賛歌。
そんなものをこの身に浴びてはひとたまりもありません。
僕のところに、一足早い秋が来ました。
箱がカッコイイってどういうことなの……。
来てしまったからにはしょうがない。
もう僕から何も言うことはありません。
あとはこのカメラに恥じない写真を撮るだけです(そんな技量はないのだけれど)
純正フードが最高にカッコイイ。
お目汚しになるかと思いますが、よろしければお付き合いください。
今回僕が訪れた書写山 圓教寺は、西国三十三所の中でも最大規模の寺院で「西の比叡山」と呼ばれるほど格式高い古刹です。
京都から遠く離れているにも関わらず、皇族や貴族の信仰を集め、訪れる天皇や法王も多かったようです。
そんな圓教寺ですが、映画やドラマの撮影スポットとしてもしばしば利用されています。
代表的なのが『ラストサムライ』でしょうか。
書写山の麓で「トムクルーズが50個買って行った」という「千年杉バウムクーヘン」をオススメされました。
(映画公開が2003年ですから、随分長いこと売り文句にされてるな)
最近だと大河ドラマ『軍師官兵衛』(2014)、映画『3月のライオン』なんかにも使われたようです(『3月のライオン』にエキストラとして参加した彼女は、撮影中に「一生分の加瀬亮を見た」とか言ってました)
圓教寺本堂。いわゆる荘厳ってやつですね。
本堂の廊下です。この時まだ露出補正の方法が分かってませんでした(説明書読んでない)
堂内の……何だろう?
全然龍の部分にピント合ってない…
操作の仕方に悪戦苦闘でした。
ドラゴンリベンジ。
これは陰影がしっかり出たかしら。
風がかなり強かったので、後ろの葉っぱがわっさりしてます。
境内には巨大な杉の木が。
威風堂々です。
緑といえばPENTAXだと思っていましたが、X100Fもかなり好きな色味で緑が。
結構パープルフリンジが出てますね。
苔むした木の肌が、時の流れを感じさせます。
さっきのドラゴンリベンジでもそうでしたが、陰影がかなりいい感じな気がします。
食堂(じきどう)は元はお坊さんたちが食事をするための堂宇でしたが、今は観光客が写経できるようになっています。
写経で心を落ち着けたら良い写真が撮れるでしょうか。
何故か観光客に混じって。
どう見てもお坊さんなんですが、コスプレ…?
今回は全体的にピント合わせに苦戦してますね(書写山で修行しなきゃ…)
柱が渋い。
年月を感じさせる重厚な輝きが、渋い。
結構寄ってます。
さすが最短撮影可能距離10cm!
いわゆる額縁構図ってやつですか。
木造建築と影って相性最高な気がします。
ISO3200だったはず。
垂直方向と水平方向に光が差してるのを撮りたかったのかな。
緑と影すばらし。
なんか、ただ真っ暗に潰れてるわけじゃないように感じます。
気付けば影ばっかり追いかけてる。
今回一番セクシーに撮れたと思う1枚です。
X100Fの陰影を捉える能力高くないですか?
これは悔やまれる1枚。
誰か揺れる水面をセクシーに撮る方法教えてください…。
さて、本日はここまで。
僕の元にやってきたX100Fの想像以上の勇姿に、興奮しっぱなしでした。
正直設定とか構図とかめちゃくちゃですが、気の向くままにシャッターを切りました。
ワクワクさせてくれるカメラって最高ですよね。
だからこそ、彼のポテンシャルを引き出せるように精進いたします。
なむなむ。
(今回はかなり暗くなってしまったお坊さんの写真以外はJPEG撮って出しです)
ちなみに今回X100Fの姿を撮影してくれたのはGRⅡでした。
おや?
K-1は?
僕があんまりX100F、X100F言うもんだからスネちゃったんでしょうか……
ねえK-1、ゴメン。
ゴメンってば、こっち向いてよ。
機嫌直してくれよ、明日どっか写真撮りに
……ってお前、そのレンズは!?
to be continued……?
宮崎市の素敵な本屋さん、KIMAMA BOOKSさんに行ってきました
みなさんこんにちは。
今日もだらだらしてますか。
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
5月12日 土曜日、ワタクシ所用でちょっと地元の宮崎に飛んで来ました。
1泊2日の弾丸ツアーです。
今日はその時に訪れた本屋さんのことと、そこで迎え入れた本たちについてご紹介。
4記事目にして、ようやく本に関する内容のものがお目見えです。
実を言うとゴールデンウィーク中にもいくつか魅力的な本屋さんを訪ねております。
しかし。
それなのに。
記事を書いていません。
なぜか。
どうしても出身地である宮崎市にある本屋さんに関する記事を、一番最初に持ってきたいと思っていたのです。
それほど書店が多くない宮崎。
そんな中大注目して然るべきお店がありました。
それが今回ご紹介いたします「KIMAMABOOKS」さんです。
店名の通り、気ままに遊んで来ましたので、皆様も画面の前で正座なんかしてないで、だらだら読んでもらえたらな、と思います。
KIMAMA BOOKSについて
宮崎県庁からほんの少し東(200mほど)のところに、緑豊かな楠並木通りにポンと置かれた、手のひらにすっぽりおさまってしまいそうな、ちいさなお店。
可愛らしいですね。
窓枠から半分だけ顔を覗かせている、「BOOK」のブロックもキュート。
今日は実に南国宮崎らしい快晴。
いつまでも外観を撮っていたら、干上がっちまうので、窓ガラスの写りこみも気にせず、早速お店に入ってみましょう。
こんにちはー。
お店に入ってまず出迎えてくれるのは、通りに顔を向けた木製のブックスタンド。
スタンド自体にも味があるし、並べられた本たちも楽しげ。
デザイナーでもある店主のクドウさんのこだわりが垣間見えます。
電球の優しげな光が店内に落ち着いた空気を。
可愛い女の子が。
「ちいさなうさこちゃん」も何を読もうか迷っている様子。
棚に並んだ本たちは、デザイン関係、エッセイ、料理本、ZINE(プロアマを問わない手作り本のことです)など、ご主人のこだわりがキラリと光るものばかり。
本という物体がお好きだという、クドウさん。
好きな装丁だという理由から選ばれた本もあるそうで、見た目にも楽しい棚になっています。
棚の一角には村上春樹が集中している箇所があったので、「村上春樹よく読まれるんですか?」と尋ねてみました。
安西水丸さんなど、クドウさんがお好きな方がよく装丁をデザインされることが多いから、とのお答え。
『ねじまき鳥クロニクル』を指して、「こんなに長い話読めないですよね」とも仰っていました。
本は「読まなきゃいけないもの」だと考えてしまいがちですが、この考え方はとても素敵だと思います。
本の楽しみ方は、人の数だけあるということを改めて認識しました。
普通に生活していると、あまり手に取る機会のないデザイン関係の本が充実しています。
最近デザイナーの方、デザイン志望の学生がよく覗きに来るようになったそうです。
かなり古い『暮らしの手帖」が!
以前は創刊号から全て揃っていたそうなのですが、NHKの連続テレビ小説「とと姉ちゃん」が放送されたのをきっかけに、たくさん旅立ってしまったとのこと。
「暮らしの手帖」以外にも、日常生活に優しい眼差しを投げかける本が多かったような気がします。
常連さんとお話されていた、女優の片桐はいりさんが書かれたエッセイも気になりました。
また探してみよう。
がまぐちブックカバー面白い!
宮崎市内で行われる本のイベントを主催したり、参加したり。
クドウさんはお店でのお仕事以外にも大忙し。
毎年、年末に開催される「ZINE IT」にも遊びに来てね、と嬉しいお言葉。
↑第8回「ZINE IT」のページリンクです。
本が大好きなクドウさん。
ゆったりおおらかな、宮崎を体現したかのような人柄が、またこの人に会いに遊びに来たいなと思わせてくれます。
「気まま」に立ち寄ってみると、素敵な出会いがありますよ。
宮崎に来られた際にはぜひ。
今回迎え入れた本たちのご紹介
さてここからは本のご紹介。
手元に置いておくと、日常にほんの少しの彩りを添えてくれるような本たちが9冊、新たに僕の友達になりましたので、よろしければどうぞです。
松浦弥太郎『僕のいい本こういう本』
『暮らしの手帖』前編集長・松浦弥太郎さんが選ぶ「いい本」を紹介しながら日々の暮らしを綴ったもの。
もう一冊松浦弥太郎さん。
『暮らしのなかの工夫と発見ノート あたらしい当たり前。』
毎日の仕事や暮らしに溢れる「あたりまえ」に虫眼鏡をあてて、あたりまえをもう一度はかりなおして機嫌よく生きよう、という一冊。
暮らしのヒントが詰まっていそうです。
皆川明『ミナを着て旅に出よう』
ファッションブランド「ミナ ペルホネン」のクリエイションの源が綴られた一冊。
刺繍にクローズした装丁が可愛らしい。
ジョン・バーニンガム さく
じんぐうてるお やく 『はたらくうまのハンバートとロンドン市長さんのはなし』
絵が可愛い。
と見せかけて、よく見るとすごく書き込んであり、只者ではない絵本。
内容はよくわかりませんでした笑
いしいしんじ 文
大好きないしいさん、無条件に購入。
表紙は車の窓に腰掛ける赤ずきん(謎すぎて最高)
菊池亜希子『おしゃれのはなし ずっと変わらず好きなもの』
僕、大好きなんです菊池亜希子さん…///
写真集という形式ではなく、雑誌に載ったスナップをたくさん集めた本がないかなあと思っていたのですが、これはまさにドンピシャ!
リリーフランキーさんとの対談(という名の雑談)もいいヌケ感。
published by Kumi & Satoshi Ogura『Hotspringer』
こちらは南九州の素敵な温泉を集めたZINE。
湯船に差し込む光の感じが、温泉欲を刺激してくる一冊。
九州は素敵な温泉が多いですから、こんな本が出てくるのも納得。
温泉入りたい。
店主のクドウさんが製作メンバーの一員として参加した一冊。
熊本県内の厳選された至高のパン屋さんたちに心が躍ります。
実はこのパン日和、宮崎版も出されたそうなのですが、1000部が完売!
めちゃくちゃほしかったのですが、クドウさんのお手元にある一冊を撮影して我慢しました。
どこかで見かけたら即、買います。
宮崎県民のソウルパン(?) ミカエル堂の「じゃりパン」ももちろん登場します。
今回出会った中で最高に興奮したのが、こちら。
スズキエミ『あんこのじかん』
あんこが出来上がるまでを優しい言葉で形にした一冊。
何がすごいって、この装丁のあんバタートースト、写真じゃないんです。
どう見ても写真にしか見えないですが、こちらも絵。
クドウさんに、いたずらっぽい笑顔で「実はそれ、絵なんです」と言われるまで、まるで気がつきませんでした。
裏を見てみると、確かにフォトグラファーがいません。
信じられない。
最後に、僕が本の写真を撮っているという話をすると、ブックスタンドの話題に花が咲きました(こんなの初めて…///)
クドウさんは輸入したものを使用されているとのこと。
すごいなあ、いいですねえ、と言っていたら、「一つあげる」と!
ありがたすぎて思わず拝んでしまいました。
なむなむ。
こちらがそのスタンド。
柔らかいプラスチック製のカバーがついたものもあるそうです。
僕がいただいたのは、カバーがないバージョン。
クドウさん、本当にありがとうございました!
大切に使わせていただきます。
さて、今回はこれにておしまい。
買ってきた本たちと至福の時間を過ごしてこようと思います。
素敵な本との出会いに、今日も感謝。
極小世界は楽しいぞー マクロレンズのある暮らし
みなさんこんにちは。
今日もだらだらしてますか。
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
今日こそGW中に読んだ本や、遊びに行った面白い本屋について書きま……
せん。
僕とマクロレンズの日常について書こうと思います(いつ本の記事書くんだろう)
なんでマクロレンズについて書くのかというと、完全に五月病の腑抜けポンチになっちまっているからです。
これは何か気分アゲアゲになれるものを書くしかないと思ったのです。
そう思った僕のチョイスがなぜマクロレンズか?
すごく感覚的な言い方になってしまうんですが、マクロレンズって童心に返ることができて、すごく楽しいんですよね。
気になったモノに寄りまくって、ググッと入り込んで撮っていると、ついつい時間を忘れてしまいます。
昼から撮っていて、気が付いたら日が暮れかかっている、なんてことも。
そんな境地に至ると、いつのまにかふさいでいた気持ちともおさらばできているってスンポウです。
さっきまでのありふれた日常風景が、マクロレンズが一本あるだけで、魔法をかけられたようにドラマチックな景色として立ち現れる。
この感覚は一度味わうと病みつきです。
というわけで、僕の技量でどこまでその魅力が伝わるかわかりませんが、だらだらと写真を貼っていきます。
カメラの技術やレンズの説明は詳しく無いので、ばしばし写真を載せていきます。
よろしければビールでも飲みながらお付き合いください(僕も飲みながら書いてますので)
レンズはPENTAX D FA MACRO 50mm f2.8です。
ある日の朝、仕事に疲れた僕は、なんの変哲も無く、特にインスタ映えもしない公園にやってきました。
ここで僕は町田康の小説の登場人物よろしく、狂ったように遊具を乗り回したり、お子様達をイテコマシテ砂場を占拠するようなことはしません。
何せ僕は大人ですから。
写真を撮りに来たのですから。
というわけで、おもむろに植え込みへと向かってのしのし歩いてゆきます。
これ以上近づけないというところまで寄って寄って、そのまま生い茂る緑の中に顔面を突っ込みます。
するといました。
てんとう虫です。
小さくて可愛いですねえ。
どのくらい小さいかというと、深呼吸した拍子に飲み込んでしまいそうなくらいです(つかまっている葉っぱが小指より小さいくらいです)
しかしあまり美味しいとも思えないので、呼吸を止めて1秒私真剣な目をして黙々とカメラを構えます。
罪なきてんとう虫の子よ、喰らえ、これがマクロレンズだ。
白日のもとにその姿態を晒すがいい。
とかブツブツ言いながら限界まで寄ってシャッターを切ったのが次の一枚です。
おお、ピントが羽の部分にしか来ていない……。
レンズは悪くありません、僕の腕が悪いのです。
その証拠に、ほら、ピントが合っている背中の部分の質感!
なんかフレッシュなトマトみたいでしょう!(どういうことだ)
彼がしがみついている葉っぱの葉脈もしっかり確認することができます。
これは肉眼では無理な世界です。
いやあ、いいなあ。
この調子でどんどん撮ろう。
ブツブツ言いながら。
以下、写真が続きます。
さっきとは別の子です。
黒地に赤とは、なかなかおしゃれですね。
よく見ると背中に朝露が。
マクロレンズで近付くと、こんなことにも気付きます。
剪定された枝の先から、樹液? のようなものが滴って凝固していました。
朝の寒さで固まったのかしら。
この若い葉、てんとう虫と同じくらいのサイズです。
育った葉と比べて柔らかそうな感じなのがわかります。
少し引いて一枚。
花壇の石と比べて大きさが分かるかと思います。
同じ植え込みの葉っぱに、たんぽぽの綿毛が!
マクロで撮る気で見ていないと、絶対に見逃しています。
カメラって普段何気なく過ぎてゆく日常の中で、ふっと立ち止まる時間を与えてくれるんですよね。
その中でもマクロレンズはさらに一歩踏み込んだ世界と出会わせてくれる。
何をどう撮っても、いつも目にするものとは違う景色を見せてくれるから、マクロレンズはやめられない。
花の中に棲むクモ。
花びらの先端部。
なんだかすごくセクシーだ。
セクシー!!!!
さて、いい具合に写真も尽きてきました。
最後に、ツイッターにも載せたのですが、マクロレンズで撮影したお気に入りの一枚を貼ってお別れしようと思います。
無駄によく撮れてると思いません?笑
フォトウォーク たけさんぽ広島に参加しました
こんにちはみなさん。
今日もだらだらしてますか?
だらり庵 庵主のクロギタロウです。
おもに本のことを書くと言っておきながら、いきなり撮った写真を垂れ流すだけの記事で申し訳ありません。
でも言い訳をさせてください。
4月29日に参加させてもらったフォトウォーク「たけさんぽ広島(開催場所は尾道)」が、楽しすぎたのです。
あまりに楽しかったのか「たけさんぽロス」に見舞われた僕は、GWの間、人間らしい活動がほとんどできませんでした。
せっかく撮った写真と言葉であの日を「形」にしておきたいと悶々としていたのです。
以前からブログを始めたいと言ってはいたのですが、今は何を脇においても「たけさんぽ」な心持ち。
だから、許してください。
僕の記念すべき1記事目が「たけさんぽ広島」で間違いはないはずです。
だってこんなに書きたい気持ちが溢れているんですもの!
というわけで写真とともにたけさんぽの様子を振り返ろうと思います。
レンズはこの日のために迎え入れた、PENTAX-FA31mm f1.8 limited。
はてさて、どんな写真が撮れたのでしょうか。
・たけさんぽとは
僕が今回参加してきた「たけさんぽ」とは、大阪のブロガーたけしさんが主催されているフォトイベントです。
まだ2回目の開催なのですが、参加者が全国から集結するというとんでもイベント。
主催者の人徳でしょう。参加者の皆さん本当に良い人ばかり。
カメラを始めて1年未満、ブログもやっていない。そんな虫けらみたいな僕とも気さくにお話してくださる。
皆さん天上界の方々……?そんな風にも思いましたです。
・大混雑をくぐり抜け、尾道に到着
今回僕は愛車のMRワゴンで現地入りしたのですが、なんとこの日の尾道は「尾道みなと祭り」の真っ最中。尋常じゃない人出で、車を停めることもままなりません。
急遽、お隣の三原市まで行くことに。
無事に駐車を済ませてぱしゃり。
というわけで旅の最初の1枚が三原駅高架の写真になるという波乱の幕開け。
それからJRで二駅戻って、尾道に向かいます。
車窓から見える景色も最高だったのですが、車内はごった返していたので、写真は撮れませんでした。残念!
ようやく尾道駅に到着。
どうやら歓迎してもらえているようで、ホッとしました。
・一人行動〜イベント開幕
尾道に到着した時点で、イベント開始時刻まで2時間という、ありえない時間の余裕。
お祭りの熱気と、たけさんぽ開催を祝して直射する太陽のダブルパンチとで、全国に先駆けて局地的に真夏を迎えた尾道の街を、集合時間までだらだらとさまようことに。
バスを待つ人々のために優しく日陰をつくってくれる緑。
尾道は駅のすぐ南に海が迫っていて、港町のイメージが強かったのですが、実は街には
緑が溢れていました。
お祭りに参加した女学生でしょうか。
段違いの道路と線路が良い感じのバランス。
あまりの暑さに入った日陰で、小さな花と相席。
・集合、ついにイベントスタート
午後2時を少しまわって、参加者22名が集合。
なかなかの大所帯なので、複数の班に分かれてウォークすることになりました。
開始5分で崩壊しました。
わちゃわちゃやりながら、尾道観光の新マストスポット「ONOMICHI U2」に再集結して集合写真を撮り、それから施設の中でめいめい雑貨を見たり、ビールを買ったり。
U2には雑貨店、カフェ、ベーカリーなどのショップが。さらにホテルもあって宿泊可能というから驚きです。
倉庫のような外観が海とマッチしてかっこいい。
集合写真を撮ってくれたけーすけ氏。
海が超似合うイケメンひげこいさん。
そりゃイケメンは撮りたくなります。
うえせいさんとGRⅡも海が似合います。
僕もGR使いなので、師匠と呼ばせていただきます!
GR師匠「GRⅡがギリギリ入らへん」
阪神、カープ、DeNA。今年のクライマックスシリーズ予想かな?
すごいラベル。お肉の味がしそうです。
参加者のほとんどがビールを買うなかで、お水?
と思いましたが、写真撮るなら確かにこっち(後ほど思い知りました。ほろ酔いでブレるブレる……)
外壁も渋い。GR師匠も渋い。
こちらはしゅんさんぽさんのお尻と写ルンです。
ポップで可愛らしい(写ルンです、がです)
写ルンですにカバーがあるとは知りませんでした。
・いざ千光寺へ
U2をあとにして、いよいよ本格的にフォトウォークがスタートです。
この時点ですでにほとんどの班はバラけてしまいました。
写真上部 中央に、ちょんと見える尾道城のあたりまで、延々と坂道を登っていきます。
それにしてもよくこんなところに家を建てたもんです。
こんな感じの坂がどこまでも続きます。
先ほど飲んだビールがご活躍です。目が回りそうになりながらも写真を撮ります。
なぜならこれはフォトウォークだから。
やっぱり溢れる緑が良い感じです。
・尾道城〜千光寺
何度も心臓を破られそうになりながらも、なんとか尾道城まで来ることができました。
堂々たるものです。
きっと戦国時代には、ここを舞台に数多のツワモノたちが激しい戦いを繰り広げたに違いない……と思っていたのですが、実はこちらの尾道城は後世に建てられた博物館なのだそう。
お城なのは外観だけというから驚きです。
まあ建てたくなるのは分かります。お城はロマンですから。
さて、辛かった坂道もようやく終わり。
ここからは高台ならではの素晴らしい眺めが眼前に広がります。
「精神的な」疲れは吹き飛びました(肉体の方は悲鳴をあげています)
確かにイケメンだけど、風景見ましょうよ!
景色じゃなくて、靴撮ってます?
ひらけた風景だけじゃなく、足元にも素敵はいっぱいありました。
千光寺では参加者の皆さんが撮っている様子を観察しておりました。
皆さん本当に上手いので、僕は技術を盗みにも来たのです。
しかしすげーすげー言うことしかできませんでした。
FUJIFILMやSONYを使う方が多かったからだと言い訳しておきましょう。
千光寺の写真は、この一枚だけ。
なんでしょうか、これは笑
・猫祭り
千光寺を少し下ると、可愛い猫たちが集まる夢のような広場がありました。
とても人懐こい猫ばかりで、参加者のみなさんはもうメロメロ。
脇目も振らずに猫を撮影しておりました。
GR師匠の頬も緩ませる猫さん。
こんなところで待たれてしまっては
こうなるしかありません。
僕が撮ったとは思えないのは、モデルが良いからですね。
この子は、先ほどの広場を少し降ったところにある「猫の細道」という、少し不思議な空気の漂う場所で出会いました。
古民家を改装したカフェや、面白いアート作品なんかがひしめく小道で、ジブリの世界に迷い込んだような気持ちになりました。
あいにく僕はこの子に夢中で小道の様子をほとんど写真におさめていませんでした。
これは猫さんの魔力のせいです。
・夕方の尾道と、美味しいお酒
心ゆくまで猫さんと戯れていると、いつのまにか他の参加者の方達とはぐれてしましました。
同じくはぐれたYuuさんと、勘を頼りに追いかけます。
追いかけますが、二人ともマイペースに写真を撮りながら坂をおりてゆくので、まるで他の皆さんに追いつけませんでした。
なんとか合流できたのは、飲み会の会場の目と鼻の先。
合流できてよかった。
お祭りの喧騒も去り、夕方の尾道は日中とは少し違う表情を見せてくれました。
一同が飲み会の会場に流れ着いた段階で、10分の猶予があるということで、皆おもいおもいに夕暮れ近付く海を撮りに。
本当に皆さん元気です。
写真を撮っている間は、脳からなんらかの快楽物質でも分泌されているのでしょうか。
日中の爽やかな様子はどこへやら。
ノスタルジックな空気が漂います。
そしてついにお待ちかね。
お酒の時間です。
会場は「たまがんぞう」さんでした。
地場産の海鮮とお野菜、それから銘柄豚のしゃぶしゃぶなんかをいただきました。
美味なり!
お酒もすすんで、話もはずみます。
初めてお会いする方々ばかりでしたが、カメラをとっかかりに話題はつきません。
夜の足音なんか聞こえないほどの大盛況でした。
楽しすぎてお酒が進みましたね。
手ブレがひどいです。
二次会も楽しかった。
ブレ神さまと化した中で撮った写真でよければ、ご覧ください。
このブレが楽しさを物語っている!と信じています笑
※二次会の写真はGRⅡで撮りました。
フジのカメラが欲しくなる程、フジユーザーに囲まれていました。
フォトウォークにご降臨あそばされたあきちゃそさん、ご尊顔は畏れ多くて僕は撮れませんでした。
カメラを持つ指を写すのが僕の精一杯です。
こちらはあきちゃそさんの旦那様、たくちゃそさんとCONTAX。
嬉々としてあきちゃそさんを撮ったチェキにサインする主催者。
そうこうするうちに宴も果てて。
僕は皆さんとは逆方向だったので、一人電車に揺られて糸崎駅へ(時間の都合で三原駅までの電車はありませんでした)
この時タクシー代だといって、1,000円くださったひげこいさんはマジモンのイケメンでした。
皆さんと別れて、急に寂しくなってきました。
でも、二次会の終わりにひげこいさんが見せてくれた笑顔が僕を勇気付けてくれます。
また会おうぜ、この顔はそう言ってくださっているに違いない(マジ惚れる)
そう!
きっとまた皆さんとは会えるはず!
次回のたけさんぽが11月頃に開催されるというもっぱらの噂ですから。
場所は東京。
遠征の準備、今から始めよう。
とりあえずX100Fを手に入れよう。
以上、たけさんぽ広島のレポートでした。