この記事を読んだ人がみんな地獄に堕ちればいいのに(大分県別府市鉄輪温泉でだらだらしてきました)
みなさん、こんにちは。
今日もだらだらしてますか?
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
ついに、ついにやりました。
庵を結んで20記事目にして、ブログ名に恥じないだらだらを、かましてやりました!
お盆という機会をとらえて行ってきた、大分県別府市の鉄輪温泉(かんなわと読みます)が最高だったので、その様子を写真で振り返ってみようと思います。
みなさん、早く地獄に堕ちた方がいいですよ。
平成最後の夏を地獄で過ごすことができた僕ぁ幸せ者だなあ。
双葉荘と地獄アンバサダー
今回僕がだらだらの拠点としたのは、双葉荘という貸間旅館。
大学時代の友人である地獄アンバサダーよしづみ氏が絶賛しているお宿の外観は、昭和の風情がプンプンです。
こちらの光り輝く男が、これまでに60人以上もの人間を地獄送りにしてきた「地獄アンバサダー」よしづみ氏。
お仕事の関係で暮らしたこの地に魅了されて以来、鉄輪温泉や双葉荘の魅力を発信し続けているのだそうです。
現在は鉄輪を離れているにも関わらず、半月に一度のペースで双葉荘に宿泊しているというほどのハマりっぷり。
彼はもともと大分県出身ではあるのですが、鉄輪温泉の魅力には気付いていなかったのだそう。
大分県には魅力的なコンテンツがたくさんあるにも関わらず、それを上手に発信することができていないのではないかと、現在運営中のブログで奮闘しています。
oitaiitokoichidohaoide.amebaownd.com
理知的な文章と、ゆるゆるな大分の楽しみっぷりのギャップがたまらないブログです。
ノスタルジックが立ち昇る双葉荘
双葉荘に到着するやいなや、よしづみ氏が旅館の内観を紹介してくれましたので、写真で見ていきましょう。
建物の中なのに湯気がもうもうと立ち昇っています。
町のいたるところで湧いている天然温泉の恩恵です。
もともと風情のある部屋にラムネなんか置いたりしてみると、平成最後の夏が加速するのでオススメです。
世間では「平成最後」とささやかれていますが、本当に平成が終わるんでしょうか?
実はまだ昭和が続いているのでは?
このタイプの換気扇なんて、すごく久しぶりに見た気がします。
何を撮りたいのか分かりませんが、何せ湯気がいい味。
温泉街を練り歩く
いいねえ、いいねえと楽しんでいるとよしづみ氏が「外を歩こうか」と。
暑いのは勘弁してほしいところなのですが……ちょっとだけなら大丈夫かな、とカメラを片手に温泉街をふらふらしました。
足元に小さな温泉が。
町にはあちらこちらに無料の足蒸しがあります。
大分といえば、中津の唐揚げ。
ささみとももをいただきました。
どちらもブリンブリンで最高に美味しかった。
砂肝の唐揚げがこの日はなかったのが心残りです。
ハイボールでいただきましたとさ。
夕焼けと雲と扇山。
別府を抱くように構えている扇山は、毎年3月末頃に行われる「別府八湯温泉まつり」のメインイベント、「扇山火まつり」という野焼きで丸裸になるのです。
標高815mの山が赤々と燃えている様子は是非ともこの目で見てみたいものです(気になる方は画像検索してみてください。圧巻です)
町から湯けむりが立ち昇るのが見えます。
地獄を征く者の後ろ姿です。
いやー満喫です。
程よくかいた汗を、宿に戻って温泉で…ながーす……
あぁ、地獄、地獄、最高か。
温泉の様子は写真に撮っていませんが、こじんまりとした自家源泉の良いお湯でした。
お湯の噴出口は温泉成分が結晶化して、ちくわのようになっていました。
部屋に戻って地獄蒸しをいただく
汗を流してさっぱり。
すっかり極楽気分で部屋に戻った僕を、本当の地獄が待ち受けていました。
そう、名前を聞くだけでも身の毛がよだつ「地獄蒸し」です。
なんという物騒な響きでしょうか。
そんな地獄蒸しですが、実は調理方法のことなのです。
地獄釜という天然温泉の蒸気を利用して食材を蒸し蒸しに蒸してやろうというわけです。
ここにな、食材をぶち込むのじゃよ。
もちろん素手では入れられませんので、こちらの道具を使います。
その他の調理器具は台所で借りることができます。
よしづみ氏はここにいくつもの調味料を置いていました。
さすが地獄の門番。
早速調理開始です。
と言っても、やることはほとんどありません。
お皿に好きな食材を乗せて、地獄釜にセット、蒸し上げる。
以上。
誰でもできるのに、めちゃくちゃ美味しい蒸し料理ができちまうんですよ。
今回我々が挑戦したのは下のモノども。
①豚バラonもやし。
美味しいことが約束されているやつは当然入れましょう。
②冷凍食品のエビシューマイ
食材調達の時に、よしづみ氏が買い物かごにこいつを放り込んだのを見た僕は目を疑いました。
いやこれがまた爆ウマで驚きましたわ。
冷凍食品の持つポテンシャルを限界値まで引き上げる、地獄蒸しの恐ろしさを感じたハイライトでした。
激ウマすぎて罪悪感を抱くレベル。
お頭周辺の身がプルンプルンのほろんほろんで、どうにかなっちゃいそうでした。
しかも恐ろしいことにマルショク(大分発のスーパーマーケット)で250円。
二人で割ると125円/人という信じられないコスパ。
こちらは苦手な方もいらっしゃるかと思いますので、写真は割愛します。
以下、調理の様子です。
調理器具に食材を載せたザルをセットします。
食材を地獄に落とします。
この時調理器具の持ち紐を釜の外に出しておくことが重要です。
紐ごと中に入れてしまうと、アチチですので、食材を取り出せなくなります。
お酒など飲みながら蒸しあがるのを待ちます。
今回よしづみ氏が用意してくれたのが、大分県杵築市(きつき)の中野酒造さん「ちえびじん 純米吟醸」
こちらの「大吟醸」は今年、フランスの日本酒コンクール「KURA MASTER」で最高位のプラチナ賞を受賞したそうです。
鯛のアラとの相性が最高でした。
ほろほろの身を口に放り込み、ちえびじんをクイッ。
贅沢極まりない時間でした。
と、そんなことを言っている間に食材が蒸しあがったようです。
釜から取り出し
アチアチ言いながら部屋に戻り、熱々にポン酢をちょん、柚子胡椒をぷっ、とやっていただけば、もう地獄から抜け出せなくなります。
そしてビール!
翌日の朝が早いということで、500ml缶を一本だけ買っていたのですが、無論足りるはずもなく、即買い足しました。
買い足しついでに、九州民のソウルアイス竹下製菓「ブラックモンブラン」をゲット。
最高。
地獄蒸しは、蒸気が程よく食材の余分な脂を落としてくれるうえ、温泉の塩味が加わり甘さが膨らむ。
ヘルシーで美味い。
これ以上に素晴らしいことはそうそうないです。
よしづみ氏によれば、野菜たちは何を蒸しても無敵になるそう。
玉ねぎ、とうもろこし、ピーマン、白菜。
何を蒸そうかなあ、と考えるのも楽しいですね。
今回はもやしだけでしたが、それだけでも最高でした。
こんなこと言ってる。
いい具合にアルコールもまわって、最高に心地よい状態で就寝。
これが地獄なら、僕は積極的に堕ちていきたい。
翌朝は、起き抜けに温泉に浸かりました。
これ以上の贅沢があるでしょうか。
朝食も、もちろん地獄蒸しキメてやりましたよ。
ほらよ、ベーコンともやしだ。
ブラックペッパー(よしづみ氏私物)をオン。
朝からなんでもできる気持ちになれました。
地獄蒸し最高。
平成を30年近く生きてきて、地獄蒸しを体験したことのなかったこの日までの己の正気を疑うレベルで良かった。
僕が絶大な権力を握ることができたなら、国民全員に最低でも1日の「地獄休暇」を取得することを義務付ける法律を通します。
まだこの至福を堪能したことのない方、悪いことは言いません。
早く地獄に堕ちなさい。