鳥取の素敵な本屋さん、汽水空港に行ってきました。
みなさん、こんにちは。
今日もだらだらしてますか?
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
お天気が悪い日が続いております。
大型の台風も僕の住む関西地方に近づいていますねえ。
不要不急の外出は控えないと。
ということは、これは絶好のだらり日和なのでは?
1日部屋にこもってゆっくり掃除をして、それが済んだらソファに体を沈めてゆったり本を読む。
そんな1日を過ごすのにもってこいの休日。
こんな日にだらだらしないで、いつだらだらするのか。
ということで、姫路から車をぶっ飛ばして鳥取の素敵な本屋さんに行ってきましたので、その様子を写真と文章で振り返ろうと思います。
そうよ、いつものことよ(一体いつになったらだらだらできるんだろう…宝くじ当たらないかな)
池の畔に佇む小さな空港
今回僕が迫り来る台風を蹴散らす勢いで鳥取に行ってきたのは、東伯郡湯梨浜町というところにある本屋さんを訪れるため。
目の前に大きな池をのぞむそのお店は、名前を「汽水空港」といいます。
一見すると街のたこ焼き屋さんやたい焼き屋さんといった佇まいの店舗。
外壁に掲げられた「本」と主張する看板のおかげで、かろうじてここが本屋さんなのだとわかります笑
汽水感に満ちた味のある文字。
こちらの店舗は東日本大震災後、鳥取に移り住んだ店主のモリテツヤさんが、倉庫だったのをセルフで改装したもの。
そんな汽水空港ですが、実は2016年の鳥取県中部地震に見舞われ、つい最近、2018年の7月22日にリニューアルオープンしたばかり。
全て手作りで仕切り直した店内は、新しい建材の爽やかな薫りが満ちています。
2015年にオープンした時と比較して奥行きが増したという店内。
以前はトークショーのようなイベントでは人がぎゅうぎゅうだったそうですが、今はずいぶん余裕がありそうです。
それにしても、本当に手作りなのかと思うほど素敵なお店です。
店主のモリさんはお店を運営するためにかかる経費を極限まで低く抑えることができれば、お金を稼ぐことに躍起にならずに済むと考えられたそう。
そこで生きていくのに必要なものは、全部自分で作ればいいのだという方針のもと、農家に住み込みで畑の修行をし、建築に必要な技術を身につけるために左官屋でバイトをしたりと、かなりの行動派なモリさん。
そして本当に本屋さん作っちゃうんですもの、かっけえとしか言いようがないです。
味のある本棚たちも、もちろんモリさんの手によるもの。
やりたいことがあるならさ、動こうぜ。
なんとかなるからさ。
そんな声が人生に不安を感じている人の背中を押してくれるような温かみのある店舗は、世界に一つだけ。
本の見せ方に光る「魅せ方」
こちらはお店に入ってすぐ右手に設けられたZINE(手作りの雑誌)のコーナー。
面白そうな冊子たちをさらに素敵に感じさせる配置が光ります。
ZINEはかなり薄い作りのものが多いのですが、どうして表紙を見せて自立することができているのだろうかと不思議に思いました。
写真だと分かりづらいですが、棚の奥に細長い木材が寝かせてあり、そこにちょうど冊子が収まる幅の切り込みが入れてあるのです。
平積みするか、立てかけるぐらいしかZINEの見せ方はないと思っていたので、とても面白かったです。
なんとなく本も立ってる方がイキイキしてるように思うのは気のせいですかね。
さらに吊るして見せるなんて、考えたこともなかった!
とてもオシャレな感じです。
ページ数が少なくて軽い、ZINEならではの工夫ですね。
あまりにカッコよかったので、寄りでもどうぞ笑
ZINEは見たことがないものが多いのが楽しいです。
個性が爆発しているものもたくさんあるので、集めたくなります。
パンチの効いた本棚たち
他の棚もパンチが効いていて、いちいちそのチョイスがニクいです。
さあさ、棚を眺めてみましょう。
ブックエンドもパンチしてくるスタイル。
目力と薄く開いた口元の合わせ技セクシー。
ヒアシンス革命。
この並びのカオスにワクワクせずにはいられません。
ダジャレと紙一重のナンセンスの極地が心地よくて購入した詩集。
卵と乳製品を使わずに焼き菓子を作る「可笑しなお菓子屋」kinacoさんの『ビスケ、クッキー、マフィン』
鳥取に移住されたのだとか。
どうした、牛。
はぐれた?
まあ旅をしていればはぐれるのだって日常茶飯事なのかもしれません。
とても素敵な写真がたくさんだったので、思わず2冊購入。
関係ないけど、紹介文の文字もいい緩さのアクセント。
社食で毎日カレー食べるマンな僕としても気になります。
特集ゾーンの配置も素敵。
さりげなくお店の雰囲気を調えるのに一役買っているものたちも素敵です。
こういうささやかなところも本屋さんの色が出るような気がします。
特にこの「ただのお金を入れる箱と化したレトロなキャッシュレジスター」が最高にイカしてました。
彼、数字のボタンとか全部死んでます笑
硬貨やお札を入れるスペースを開けると、派手にチーン!となる機能しか生きていないのが実に無駄で、実にいい。
ですので、お会計の際にはモリさんと奥様が電卓を叩いてくれます笑
あいにくだなあ、と思っていた天候もむしろいい感じに思えてくる不思議。
湖の底にいるような気分になれました。
店内から見える東郷池は、海水と淡水の中間の塩分濃度を持つ水を湛えた汽水湖。
全国でも珍しく、湖の中央付近の湖底からは温泉が湧いているのだそうです。
どっちに偏ることもない濃度、冷たい水と温かな温泉の混じり合うぬるま湯っぽい東郷池の雰囲気が、この汽水空港にはしっくりくるような気がします。
どちらでもないから、どちらに行くのも自分次第。
ここからどこにだって飛び立っていける小さな空港がある、鳥取が羨ましくなりました。
これからの汽水空港からますます目が離せない
締めてませんよ、締めてません。
だってここからがいいところなんですから。
店内で色々お話を伺っていると、モリさんが店の一番奥を指し示して、「奥も見ていきますか?」と。
お店の裏口の先には、小屋が。
そこは以前、モリさんの居住スペースだったのだそうです。
かなり狭いので、一人で住む分には問題ないのでしょうが、奥様と暮らすにはさすがに狭すぎます。
ということで、今はこの小屋を出て、二人で暮らしているモリ夫妻。
そして空いた小屋。
中を覗くと、ごっちゃごちゃの作業中。
こ、これは…
改装中のこちらの小屋は作家やアーティストの作品などを展示するスペースに生まれ変わるのだそうです。
もうまもなく完成するとのこと。
一体どんな空間になるのか楽しみです。
さらにビールが運びこまれたり、奥様が届いたばかりのワイングラスを磨いていたりと、僕がいた時間にも様々な動きがありました。
10月中には飲み物などの提供も始まる予定。
そうなのです。
第2章がテイクオフしたばかりの汽水空港ですが、まだ全然完成したわけじゃありません。
モリさんの耕している畑の近くに小屋を建てまくって、本を読むためだけの空間を提供しようという構想もあるのだそうです。
どうです、ワクワクしかないでしょう?
ライブ感満載で航行する汽水空港、スーパーオススメです!
モリ夫妻の温かな人柄に触れれば、本も鳥取も大好きになること間違いなしですぞ!
というわけで、今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
楽しいひとときを過ごさせてくださったモリさん夫妻、ありがとうございました!
今日も、素敵な本と人との出会いに、感謝。
X-T3の発売に合わせてX-H1を購入しました。
みなさん、こんにちは。
今日もだらだらしてますか?
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
9月最後の3連休、皆様はどのように過ごされましたでしょうか。
僕は大学時代の友人たちと集まって、久しぶりに旅行に行ってきました。
行き先は箱根です。
男5人でぞろぞろと連れ立っての暑苦しい旅行ですから、荷物はなるべく軽くしたいものですね。
というわけでカメラはエースのPENTAX K-1にお留守番を任せ、気軽に持ち出せる富士フイルムのX-T20を連れて行きました。
旅に連れて行くのはコンパクトな方がいいですからね。
というわけで今回の箱根旅行の様子を、富士フイルムX-H1で撮った写真と共に振り返りましょう。
え?
X-T20って書いていたじゃないか。
書き間違いじゃあないか、ですって?
ああ、失礼。
もちろんX-T20は連れて行きましたよ。
そしてX-H1も間違いではありません。
旅先で迎え入れたのです。
まずはその辺りからお話しましょうか。
友人との合流時間に余裕を持ちすぎるのは危険だということ
友人たちとは箱根ではなく、横浜の元町・中華街で集合することになっていました。
僕はお金がないので夜行バスで行くことに。
これが命取りでした。
というのも集合時間が午前11時半。
夜行バスが横浜に到着するのが午前6時半。
実に5時間もの自由時間が生まれてしまったのです。
この間にフラフラ横浜を撮り歩いて過ごそうと思っていたのですが、横浜駅のすぐ近くにヨドバシカメラが。
見なかったことにして撮り歩いていましたが、どんどんモヤモヤしていきました。
ひととおり、みなとみらい、赤レンガ倉庫と歩き回って一息ついた頃には、僕の頭の中はX-H1に染まっていました。
気付くと僕のつま先は自然とヨドバシカメラの前に。
吸い込まれるようにして僕はX-H1の前に立っていました。
そして入店から5分後、僕の手にはX-H1が……。
開封の儀もそこそこに、SDカードとバッテリーをセットして、僕とX-H1のファーストコンタクトが幕を開けました。
X-H1と歩く箱根路
友人たちを待たせるわけにもいかないので、じっくり腰を据えて撮影したり、ボディ本体を舐め回すように撮ったりということはできませんでしたが、何枚か撮ってきましたので、今回はそれらでお茶を濁そうと思います。
X-H1がどのようなカメラか気になる方は、以下のすんばらしい記事をお読みになるのがよろしいかと思います。
超かっこいいファーストインプレッションです。
以下撮ってきた写真を並べます。
使用したレンズはXF90mm F2.0(フルサイズ判換算135mm)です。
芦ノ湖で見かけた姉妹。
キューピーマヨネーズのTシャツいいなあ、欲しい。
友人とスワンボートに乗りました。
気軽に撮っていますが、ゆらんゆらん揺れる水面で撮っていながら、まるでブレていません。
これです、これ。
この手ブレ補正が僕はどうしても欲しかったのです。
僕は普段日中はデスクワークをしているので、写真の練習をするために外に出る頃には、とっくに陽は沈みきっています。
暗いところで写真を取るためにはたくさんの光を取り込むために、通常よりもシャッタースピードが遅くなってしまいます。
シャッターが下りるまでの時間が長くなると、その間に人間である僕はグラグラと動いてしまいます。
結果、ブレブレの写真が量産されてしまうのです。
そんな問題を、富士フイルムのカメラとして初めて強力な手ブレ補正機能が搭載されたX-H1は解決してくれます。
これが最新のX-T3と迷った僕の、最後の決め手になりました。
技術を磨けと言われてしまえばそれまでなのですが、やっぱりブレてない写真が撮れるとそれだけでテンション上がりますからね。
スワンボートばかりで恐縮です。
大涌谷にも行ってきましたが……。
曇っていたアンド、ありえない数の観光客で、ロープウェイで上がって即下りないと頂上に取り残される危険があったので、カレーとゆで卵食べて早々に退散しました。
意外と速いロープウェイ。
こちらはX-T20で撮りました。
少しでも高いところから見たいのかな?
金髪ってそれだけで絵になりますね。
場面は飛んで、明け方の新宿駅。
姫路の夜11時くらいの人通り(午前4時)
ホントこの人たちはいつ寝ているんだろう。
このTシャツ欲しいなあ、とパシャり。
さらに場面は変わって、帰ってきた姫路で。
東京を発つ直前にX-H1に新搭載されたフィルムシミュレーション「エテルナ」に思い至り、家に帰り着くまではほぼ全てエテルナで撮りました。
近所で鴨を見かけるのは初めてです。
るんるんですね。
僕もX-H1を迎え入れて気持ちは彼女と同じくウキウキです。
橋の上から。
鯉って案外大きくて怖いんですよね。
「止まれ」の上を駆ける。
なんでもない1枚ですが、元画像を拡大しまくって鳥の瞳がくっきり写っていたのには驚きました。
X-T3のカラークロームエフェクトが話題ですね。
あれを見てしまうと味気ないかもしれませんが、僕は好きです、エテルナの彼岸花。
90mmをハーフマクロ的に使っておりますよ。
カメラを始めてからよく花を見るようになりました。
名前も知らないのだけれど、この対称性とか綺麗だと思います。
カメラやってなかったらネコジャラシなんて見向きもしない人生だったでしょう。
一転、メカニックな感じです。
これもとっぷり暮れてから撮っていますが、ブレてなーい!
鈴緒の質感……。
陰影が好き。
石灯籠。
石灯籠(どアップ)
にゃんころの瞳もしっかり。
さて、買ったばかりのカメラについて、そのスペックも良いところも、おすすめな点もほとんど言及せずに書き綴って参りました。
まあ良いんですよ、世の中には素晴らしいレビューがたくさんありますから。
僕が言えることはただ一つ。
X-H1を迎え入れて、また僕は写真を撮るのが楽しくなりました、ってことだけです。
この気持ちは忘れないでいたいですね。
最近は各メーカーが様々なニューカメラを続々と発表しています。
どれもいいところ、ちょっとなあと思うところ、様々あるかとは思います。
どのカメラにするか、大いに迷って、迷って、自分のテンションが最高潮にアガるカメラと一緒になれたらいいですね。
まあ、なんでもいいから、みんな写真撮ろうぜ!
本日も最後までお読みくださりありがとうございました。
全人類が行くべき![世界を変えた書物]展に行ってきました!
みなさん、こんにちは。
今日もだらだらしてますか?
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
人類はこの地上に現れて以来、一瞬たりとも休むことなく頭を使ってきました。
そこには年齢も、性別も思想信条も関係ありません。
人間は頭を使わずにはいられない生き物なのです。
そんな、弛むことなく頭を使い続ける生物の中でも、特に脳みそを使うことに長けた個体がごく稀に現れます。
いわゆる天才というやつです。
ベジータさんではないですが、昨今は神やらレジェンドやら、天才やらのバーゲンセールの様相を呈していて、なんだかなあと思うこともままあります。
そんな安っぽい天才たちとは比べ物にならないほどの天才たちに、東京で会ってきましたので、その時の様子を写真と文章で振り返ろうと思います。
[世界を変えた書物]展について
さて、僕が天才たちに会ってきたのは、東京 上野の森美術館で開催されている金沢工業大学主催の[世界を変えた書物]展という企画展でのこと。
眠りこけながら学校の授業を受けていた人だって名前は知っているであろう、偉人たちの著書(それもほとんどが初版)を無料で見ることができる。
そのうえ写真まで撮っていいという。
そんな夢のような企画展が[世界を変えた書物]展なのです。
これまでに金沢21世紀美術館(2012)、名古屋市科学館(2013)、グランフロント大阪(2015)と巡回して、満を持して東京に。
僕がこのイベントのことをSNS上で知ったのが2018年9月8日の夜。
企画展の初日のことです。
僕がこの展示を見学に行ったのは、2018年9月9日。
情報を仕入れた瞬間、行こうと決めました。
僕だって年内いっぱいこの展示が開催されているなら、きちんと計画を立てて行ったですよ!
ところがなんと会期が9月8日から24日まで。
焦るほどの短さ。
しかし、この期を逃したらおそらく一生お目にかかることができないであろう、貴重な本たちがたくさんあるというじゃないですか。
行くしかないでしょう。
というわけでこの展示を知った8時間後に僕は姫路駅から東京へと向かったのです。
展示の様子
と、ここまで語ればもう僕の方からいうべきことは皆無なので、あとは展示会場の様子をお目にかけたいと思います。
いつもの僕であれば、地面に這いつくばったり、同じ場所に1時間立ち尽くすことも厭わずに写真を撮るところですが、確実に他のお客さんの迷惑になるので、大人しく人の流れに乗りました。
会場に足を踏み入れて、最初からクライマックスでした。
壁を埋め尽くすコワモテのする本たち!
まさにかつて思い描いた「ぼくのかんがえたさいきょうのほんだな」状態。
誰もいなければ、腹ばいになって下から舐め上げるように撮っていたことでしょう。
自分の奥底から湧き上がるしゃがみ欲を抑えるのが大変でした。
この場に来ただけで賢さが5ぐらい上がった気がします。
良い…(頭の悪さが露呈する感想)
それからこのゾーンの先頭に、何気なく展示されているのがアインシュタイン直筆の研究ノート笑
鼻水出るかと思いました。
手書き類は、他にもキュリー夫人やらライト兄弟やら、ベルなんかのがありました。
ホント意味わかんない。
金沢工業大が怖い。
本棚ゾーンを抜けると、稀覯本がひしめき合っている空間に出ます。
すごかったですねえ。
展示されている本はもちろんすごかったんですが、ガチ中のガチなカメラを持った人たちがたくさんいたのにも驚きました笑
資料撮影かな、という感じでした。
あえて本のタイトルや著者名は紹介しないでおきましょう。
本当に貴重な本ばかりです。
これはぜひ実際に足を運んでいただいて、その目で観てもらいたいのです。
小規模に圧縮されていますが、全てが間違いなく人類が誇るべき一級品の書物ばかり。
古い本のこういう装飾性面白い。
白い点はディスプレイケースに写り込んだ照明です。
意外と多くの人がケースに触ってしまい注意されていました。
気を付けましょう。
『プリンキピア』の初版。
かの有名な!
広島に落とされた原子爆弾の成果報告。
そんなものもあります。
人類の叡智も用い方次第でいとも簡単に自身を破滅に導くのだという自覚は持っておくべきだと思います。
世界に2セットしか現存しないという非ユークリッド幾何学に関する論文。
だからなぜ貴学が所蔵している。
個人的に一番好きだった挿画。
中身はさっぱりわかりません。
『種の起源』
当然のように初版。
こんなところにしておきましょう。
この展示に関しては、ブログやイベントレポートに書いてあることを読むことで味わえる点というのはほとんどありません。
数百年前の書物が自分の目の前に存在しているという感動は、ぜひ実際に会場に足を運んでからのお楽しみです!
東京に住んでいる人間は全員もれなく行っておくべきだし、それ以外の地域にお住いの方はもれなく行っておくべき。
……。
つまり、全員行きなさいってことです!
絶対死ぬまでにお目にかかれませんから。
この人たちなくして今の僕たちの暮らしありませんから!
展示されている本に何が書かれているのか分かる人なんて、ほぼ皆無だと思います。
だけど、本物の知性に触れることができる、こんな機会逃すのは勿体無いですよ。
というわけで今回はここまで。
今日も素敵な本との出会いに、感謝。
ぼっちで行ったので、フォトスポットの写真が哀愁を感じさせますね……。
ITAMIGREENJAM’18で青空図書館のお手伝いをして来ました!
みなさん、こんにちは。
今日もだらだらしてますか?
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
先日、平成最後の夏の思い出に、野外フェスに行ってきました。
とは言っても、音楽を聴きに行ったわけではありません。
師匠のみつづみ書房さんにお声かけいただき、青空図書館のお手伝いをしてきたのです。
行ってきたのは関西最大級の無料野外フェスITAMIGREENJAM’18。
あまりにも楽しくて、息つく間もなかった今年の夏。
どうか終わってくれるなと願った夏が去ろうとしています。
その締めくくりにふさわしい素敵なイベントに来ることができて良かった。
忘れないように、いつでもここに帰って来てこの特別な日を思い出せるように、今回もその様子を写真と文章で残そうと思います。
それでは早速いってみましょう!
ITAMIGREENJAMとは
兵庫県伊丹市の昆陽池公園で催される、2014年伊丹市の若手クリエイターたちの手により産声をあげた無料野外音楽フェス。
「音楽」「アート」「ファッション」「デザイン」などの文化の力で自分たちの街を面白くしていこうと目論んでいるそう。
過去には台風で無念の中止になるなど、紆余曲折を経ながら、2017年には無料野外フェスでは異例となる20,000人を動員。
有料フェス顔負けの豪華なアーティストを呼び集め、夏の終わりを最高にヒートアップさせるモンスターローカルイベントであるぞ!
マジ半端ねえ!
FIVE NEW OLD聴きたかった!(店番してました笑)
二日目のトリ、真心ブラザーズは民族大移動かと思うぐらいたくさんの人がステージに押し寄せていました。
丘の上の青空図書館
最高の音楽が響いて来る最高な環境で、僕は師匠と青空図書館を。
小高い丘の上にテントを張って、フェスを楽しむ人たちを眺めながら、のんびり本を売ったり、本を読みに来た人たちとおしゃべりしたり。
最高でしたわ。
1日目はちょっとお天気に恵まれませんでしたが、死ぬほど暑いよりはマシでした。
丘の上は風が吹き抜けていくし、心地よかった。
Feelin’good!
妹に読み聞かせてあげるお姉ちゃん。
微笑ましい。
ママも読み聞かせ!
みんな読むべし!な1冊。
僕もお邪魔したりお会いしたことのある本屋さんが、いっぱいです。
親子連れで会場に来ていた人たちが、一息つけるような場所としての機能も果たしておりました。
師匠も一息。
二日目は夏がその全てを振り絞ったんじゃないかと思うぐらいの快晴。
それでいて木陰では爽やかな風が。
まさに読書日和。
誰だ晴耕雨読なんて言ったのは。
恵まれたお天気のもとで寝っ転がって本を読む。
最高じゃないですか。
初日は雨の心配があったので出番のなかった、伊丹市立図書館の本たちも嬉しそうです。
快晴で、近くの伊丹空港から飛んで来る飛行機もくっきり。
どれにしようかな。
素敵な本がいっぱいだと、目移りしちゃって大変!というデメリットが?
表紙が可愛いですね。
本の持ち方ひとつとっても個性が出ますね。
ライブを観に来たカップルだって気軽に立ち寄れるオープンな図書館でござい。
良いTシャツ。
SUZUKA CIRCUITだって。
私ですね。
水辺の図書館よしみ姐さんが考案した進化系輪投げも、お子さんたちに大好評!
寝る直前に読んでいた本の上に置いた眼鏡のイメージが発展して輪投げになるとは。
インスタ映えするスライムの海で泳ぐアヒル隊長も大人気でした。
振り回しちゃったりしてね。
出会い
そしてこの2日間で最高の出会いを生んでくれたのが、この一冊。
師匠の友人 市田響さんの写真集です。
一人の少年がこの写真集を熱心に読み込んでいました。
じっくりじっくり読んで、師匠に話しかけていました。
「これめっちゃ良いですね!」
とてもキラキラした笑顔でした。
実に渋いチョイス。
写真が好きなのかと訊ねてみたところ、コクリと頷きました。
写真は撮るのか訊いてみると「農家志望やからなー」と一言。
そんなの関係ねえよ、農業やりながら写真撮れるぞと僕のX-T20を貸してあげました。
最初は、壊したりしたら大変だからと遠慮していましたが、無理やりカメラを握らせるとおずおずと構えました。
焦点距離90mmのレンズをつけていたので、遠くの方に面白そうなものを見つけて撮ってこーいと背中を押してやりました。
以下がその少年の撮った写真です。
こびとを踏みつける戦車のおもちゃ笑
僕が店番サボって食べていた唐揚げvs戦車。
木に登る少年。
おもしれーじゃーん!と言ってあげると、嬉しそうにはにかんでいたのが印象的でした。
そして、やっぱり例の写真集を欲しそうにしていました。
写真集の値段は1,200円。
小学6年生だという彼には大金でしょう。
逡巡していました。
店番怠けてビール飲んでたから酔いがまわっていたんでしょうかね。
気が付いたら買ってあげてました、写真集。
めちゃくちゃ喜んでくれたよ。
「宝物にします!」ってなんだよそれ、今時漫画でもそんなセリフ言わないよ。
なんだか眉間のあたりがむずかゆくって、名刺なんて渡しちゃったよ。
相手は子どもなのにさ。
ついでにチェキなんて撮ってあげたりなんかして。
僕の渡した名刺を見ていた少年がひときわ大きな声をあげました。
「タロウさんっていうんですか!?」
そうだと言うと「俺の名前コタロウなんです!」だってさ。
笑っちゃうよ、なんだこれ笑
大きくなったらカメラ買って、たくさん写真撮るって言ってました。
楽しみにしてるぜ、コタロウ。
本当に夢みたいな二日間でした。
やっぱり本を通してたくさんの人と触れ合うのは楽しい。
そしてカメラも、人と人とを繋いでくれるツールだということも感じられました。
この二つが大好きで、僕は本当に幸せです。
夏はいってしまうけれど、季節が変わっても僕は変わらず本を読んで、誰かにオススメして、写真を撮りに出かけていってはビールを飲んでいることでしょう。
そうしてたくさんの人と素敵な出会いを重ねていけたらなあ、と思った平成最後の夏でした。
今日も、素敵な本と人との出会いに感謝。
その他の写真
ここからはカメラ好きに向けてフェスの会場でスナップした青空図書館とは関係ない写真を載せていきます笑
使用したカメラは富士フイルムX-T20。
レンズはXF90mm F2.0 XF35mm F1.4 XF18−55mmです。
お時間のある方は見てやってくださいな。
師匠。
お揃い姉妹可愛い。
居心地はどうだい?
フェスはオシャレさんがたくさんで楽しいですね。
男の子3人組っていいですよね。
喪黒福造ごっこ。
夏の落しものでも探していますか?
コタロウに負けてられないので、僕も木に登る少年を。
はしゃぎすぎましたね。
実にいい真っ赤なおべべだ。
見習うべきだらり具合。
がしっ。
ふん!
オルァ!!
ごふぁ!!(お父さんは股間を強打したようです)
おしまい。
大分の素敵な本屋さん、カモシカ書店に行ってきました。
みなさん、こんにちは。
今日もだらだらしてますか?
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
久々の本関係の更新となってしまいました笑
ホント、だらだらしてないし、Books要素少ないし、タイトル詐欺なブログで申し訳ありません。
さて、先日大分市は中央町にある素敵な本屋さんに行ってきましたので、今回はその時の様子を写真とともにご紹介しようと思います。
失礼を承知で申し上げますれば、僕の28年間の人生において勝手に育てあげた大分のイメージは、どちらかと言えば湯けむりにあてられた純朴な人たちの多い、比較的トガっていたり、スタイリッシュなおしゃれさといったものとは縁遠い街、というものでした。
(今思えばこれは完全にイメージの産物です。しかも別府の。僕なんて輪をかけて朴訥と言われる宮崎県人なのにね)
そんなところにまさかこんな洗練された空間があるなんて、そう思わされたのが今回訪れた「カモシカ書店」さん。
大分駅から北面し、中央町の商店街を抜けた先に店舗を構えておられます。
2014年5月にオープンした、比較的新しい本屋さんです。
外観から抱いたファーストインプレッションは、特に変わったところはなさそうだなあ、というものでした。
お店の前に出された看板。
ものすごくドリンクやフードを推してきます。
どうやら自信があるようです笑
とはいえ、本屋さんに来たのです。
店内の様子を見て行きましょう。
僕がよく見る夢に出てくる、何者かに追いかけられて渦巻き状に角を曲がり曲がっていった末に追い詰められてしまう、袋小路のような配置の本棚
え、本屋さんというにはあまりに本の数が少なくないか?と一瞬思ってしまいました。
安心してください。
そんなわけありません。
ほら。
こんなこと言う本屋さん初めてです笑
否が応でも期待が膨らみます。
2階へと続く階段で1枚。
本気の2階へ来てみました。
本気すぎるでしょうよ。
何?
何かカモフラージュでもしてるの???
スパイ的な何かや特殊工作機関にでも狙われてるの?
ってぐらい2階はすごく広々とした素敵空間です。
本棚には映画・音楽・文学など、眺めているだけでアートなセンスが磨かれてしまいそうな魅力的な本がずらり。
古本が中心ながら、新刊本も取り扱っておられます。
本棚のレイアウト、チョイスからも本に対する並々ならぬ想いが伝わって来ます。
窓の外に照りつける、苛烈な真夏の日差しとは無関係に体温が上がるのを感じました。
棚の上に鎮座まします本たちはDon’t touch!
貴重な本たちが並びます。
うおお真夏だから極力テンション抑えていたいのに、棚を渉猟するに連れてアガってしまううう!!
というわけでクールダウン。
お店の奥や窓際にはリラックスできる椅子やテーブル席があって、美味しい飲み物や軽食、デザートを楽しむことができます。
僕はジンジャーエールを頼みました。
最奥にはお酒がたくさんのカウンターが!
ちくしょう、今日は車だ…
お酒が飲めないなら食べてストレスをどこかにやってしまいましょう。
クールダウンした体にキーマカレーをぶち込むあたりが最高にCOOOOL!!でしょう?
カモシカ書店を紹介してくれた地獄アンバサダーことよしづみ氏はピザトーストを注文。
大満足!
これまでのカモシカ書店さんの歩みとか、オーナーの岩尾さんのお話とか書こうかと思ったのですが、なんだか野暮な気がしてきました。
残念ながら岩尾さんのお話を伺う時間はなかったし、またリベンジしに来ます。
よりカモシカ書店について知りたい方は、いやそうじゃない方も読むべきなコラム。
オフィシャルサイトのリンクも貼っておきます。
俺を読め!いや俺だ!と言わんばかりに伸び上がってくる本たちのギミックが面白いサイトです笑
カモシカ書店さんではずっと探していた『エンデの遺言』と『デザインのめざめ』を買いました。
レシートにもカモシカを載せるあたりのこだわりがまた良い。
こういうところにチラ見えするこだわりってくすぐられるんですよね。
オーナーの岩尾さんにはお話を伺えませんでしたが、また遊びに来る口実ができたというもの。
姫路から車でたかだか8時間ですもの、いつだって遊びに行けますって!(錯乱しています。お酒を飲みながらこの記事を書いておりますゆえ)
まだまだ僕はカモシカ書店を遊び尽くせていませんね。
なんなら次は夜に来てクラフトビールなんか飲んでみたいですねえ。
というわけで、本日もお読みいただきありがとうございました。
今回はカモシカ書店さんの後に向かわなければならない場所(地獄)があったため、長居することができなかったのですが、それでも充分に面白かった。
本棚を眺めて回遊するのが楽しくなるような広がりのある空間は心地よいし、本のチョイスも抜群です。
皆さんも、大分市にお越しの際は、ぜひ足を運んでみてください。
今日も素敵な本との出会いに、感謝。
カメラを始めて1年が経ちました(終) 富士の樹海に足を踏み入れましたよ。
みなさん、こんにちは。
今日もだらだらしてますか?
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
突然ですが、みなさんゲームはお好きですか?
ゲーム、特にRPGって大体において、表向きのボスを倒してハッピーエンド!とはならないものです。
そう、いるんですよね、裏ボスというやつが。
僕の数少ないRPG経験から申し上げますと、ドラクエ3内での魔王バラモスを倒した後の大魔王ゾーマのような存在。
強かったですね、ゾーマ。
バラモスを倒した後に突然地下世界に落とされた時には、衝撃で開いた口が塞がりませんでした。
裏ボスやべえ!と興奮したのを覚えています。
僕のカメラ放浪の旅も「フルサイズ機」といういわばボスキャラにたどり着いたことで終わりを迎えたかに思われました。
でもね、カメラの世界にも裏ボスがいたんです……
カメラを始めて1年シリーズ、最終回となる今回は、僕がいかに裏ボスとの死闘を繰り広げたかをお送りしようと思います。
それでは早速いってみましょう。
怒涛の3ヶ月から目をそらしてはなりません。
X100F時代(2018年5月〜8月)
裏ボスは広大な富士の樹海に潜んでいるといいます。
その存在の噂を耳にしたのは広島県尾道市で開催されたフォトウォーク「たけさんぽ広島」においてでした。
何かがおかしいと、フォトウォークが始まった段階で気付くべきだったのです。
とあるメーカーのカメラの数が、不自然なほどに多いということに。
そう、僕は裏ボスの刺客たちに包囲されながら写真を撮ってたということに気付けなかったのです。
命取りでした。
彼らはそろって富士フイルムのカメラを手にしていました。
おかしい。
富士フイルムの市場シェアは一桁パーセントのはず…
モヤモヤを抱えたまま、なだれ込んだ宴会場で、刺客たちは口々に僕に囁きました。
「富士の色味は絶品だよ〜」
「APS-Cの極みを君も」
「フイルムシミュレーションがうんぬんかんぬん」
いい具合にアルコールもまわっていた僕は、気付かぬうちに彼らの甘言が脳みそに入り込むことを許してしまったのです。
果たしてフォトウォークから2週間。
どういうわけか僕の手元には、富士フイルムのコンパクトデジタルカメラX100Fが…
フルサイズのカメラを持っている僕が、どうして今更センサーサイズの小さいAPS-C機を?
理由は一つ。
超かっこいいんだ。
震えるほどエキサイティングなフォルム。
俺だよ、俺こそがカメラだ、そんな幻聴すら聴こえてきそうです。
おいおい見た目だけだとナメてもらっちゃあ困るぜ、X100Fが語りかけてきます。
そこまで言うなら見せてもらおうじゃないの、富士の良さってヤツを!
木の床がしっかり質感も出てる。
陰影セクシー。
シュアッ!
シュアアッ!!
公園の遊具の朱色が鳥居みたい。
鳥居といえば神社、神社といえば狛犬。
X100Fもコンパクトなので壁に張り付いてリフレクションを狙えます。
遠景だってお手のもの。
あまりの高さに震えて手ブレしてるかも。
フィルムシミュレーション「ACROS」は本当にクール。
ただスマホいじっているだけなのに。
あ、ヤバイ。
口が勝手に…
あ、ダメだ。
言ってしまう、言葉がこぼれ出てしまう…!!
安易に使いたくない言葉なのに…出ちゃう!!
……!!!
エモい。
っハア!!!
富士フイルムとんでもない。
こりゃすごい。
なんでシェア率低いんだ。
とまあこんな感じで一発で虜になりました。
ん?
裏ボスとの死闘?
そんなんないっす。
ただただ、X100Fが出してくる写真にメロメロになるだけ。
となると次はもうお分かりですね。
X100Fはレンズ一体型のコンデジ。
富士フイルムからは多種多様な魅力的なレンズが発表されている。
レンズ交換型いくしかないっすわ…!!!
※2018年8月某日、X100Fは普段から仲良くさせてもらっているブロガーのしゅんさんぽさんのもとに旅立ちました。これから僕のX100Fはより多くの人を富士の樹海に誘ってくれることでしょう。
X-T20時代(2018年8月〜)
X100Fという究極の「撒き餌カメラ」に魅了された今、僕に残された選択肢はそう多くありません。
様々な焦点距離のレンズを試して絶頂するか、様々な焦点距離のレンズを試して絶頂するか、です(あれ?)
というわけでX100Fを購入してからわずか3ヶ月で、次なるカメラとレンズを入手してしまいました。
選ばれたのはX-T20。
富士フイルムの素晴らしいところはフラッグシップ機とそれ以外が同じセンサーを積んでいるという点。
操作性や耐久性等に違いは見られるものの、基本的には出てくる画が同じというのは非常に嬉しいですね。
自分の主とする用途に合わせて、ボディを選ぶことができます。
サラリーマン太郎はもはや何も言いません。
「これで最後だからさ」
K-1を迎え入れた時のウルトラマンタロウの甘言を信じた彼が悪かったのですから。
X-T20ですが、サイズとしてはコンデジのX100Fとほぼ変わりありません。
特に購入したレンズの一つ、神レンズと名高いXF35mm F1.4を装着したサイズ感は実にコンパクトで、持ち出したくなる欲をかきたてられます(写真のレンズはまた別物です)
もう1本のXF90mm F2.0は少しアンバランスな感じがしますが、レンズの方を本体と思って持つようにすれば何の問題もありません。
そしてこの2本のカメラ、どっちも最高です。
以下この1ヶ月で撮った写真です笑
90mmが得意なようなので、35mmと比べて多いです。
ペアヘッド?
フルサイズ換算135mmなので、にゃんこをビビらせることなく撮影の間合いに入れる90mmは素晴らしい。
立体感もバッチリです。
ACROSはやはり素敵です(35mm)
90mmは使いづらいといいますが、程よく距離を置いてスナップできるレンズだと思います。
重宝しています。
リフレクション好きね。
進め〜!!
夏の日差しはどこまでも容赦ないですが、こんな写真が撮れるのならいいか。
夏といえば麦わら帽子。
その質感もしっかり描出。
シロフクロウさん怖い笑
柱はひんやりするのかな。
し・つ・か・ん
さて、ここまでお読みくださったあなたなら、僕がいかに富士の誘惑と戦ってきたかお分りいただけたでしょう!
え?
何の躊躇もなくぽいぽい機材を揃えてるじゃないか?
まあそうですね。
走り出した新幹線は止められないですからね。
カメラの2年目、すなわちセカンドシーズンも始まっています。
超特急で駆け抜けてきた1年目は非常に濃密でした。
さすがに奨学金等返さないといけませんので、1年目のようにレンズを買ったりはできないでしょうが、引き続き全力で楽しんでいきたいと思います!
というわけで2年目がスタートしたのを記念してXF18−55mmを購入しましたので、そのうち撮った写真を含めてご紹介するかと思います。
ガンガンいきますよ!
本日もお読みいただきありがとうございました!
そろそろ本の記事書かなきゃね笑
カメラを始めて1年が経ちました(3) いつかなんて待ってたらおじいちゃんになっちゃうから、今K-1だ!
みなさんこんにちは。
今日もだらだらしてますか?
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
カメラを始めてからの1年を振り返るシリーズも残すところあと2回。
今日はいよいよアホンダラがフルサイズに手を出したお話です。
どう考えても己の力量を超えた存在を手中にする。
言うなればジムバッジを1個も持ってないのに、通信交換でレベル100のポケモンを手に入れたようなものです。
当然使いこなせていません笑
なにせこの時点でまだISO感度を調整することすら覚えていませんから…。
身の程を知れ、と言う声が聞こえてきます。
返す言葉もありません。
でも…出会っちゃったから……。
アイツに…。
というわけで振り返りシリーズ第3弾、いってみましょう!
K-1時代(2018年1月〜)
2017年も終わりに近づいた頃、僕の視界には雪とともにフルサイズ機の存在がちらつき始めました。
カメラを趣味にしている以上しょうがないことなのです。
宿命、デスティニーとも。
「いつかはフルサイズ」
そんな言葉が世間にはあるようですが、僕の性根がそれを拒絶します。
「いつか撮りたいんじゃなくて、今撮りたいものがあるんだ」(キマった…)
そんなこと言ったって、現実的に結婚やなんやに向けた資金も貯めなきゃいけないんだからよせ!と僕の中のサラリーマン太郎がいくら説得しても、僕の中のウルトラマンタロウはいたずらにストリウム光線を放つばかりで聞く耳をもちません。
過去3年間のカメラを趣味にしていなかった頃のサラリーマン太郎が必死で貯めてくれていた貯金が、巨大な地響きをたてて崩落し、PENTAX初のフルサイズデジタル一眼レフK-1が顔をのぞかせました。
「これが最後だからさ」
うなだれるサラリーマン太郎の肩を叩いて、僕はそう言いました。
はぁ…カッコいい。
カッコ良すぎるのでロゴだけフォーカスして、どうぞ。
もうこの記事、これで終わって良いですよね。
というのは冗談ですが
写真の知識、技術、経験その全てが欠如したままでフルサイズ機を買ってどうするのだと呆れられてしまうのも仕方ないと思います。
しかし、この最高にカッコいいK-1に、しょうもない写真を撮らせるわけにはいかない!と気合いが入るというメリットもあると思うのです。
最高の機材を揃えておいて言い訳はできません。
自らを追い込んでいくスタイルなのです!……とでも書いておけばカッコいい感じじゃないですか?
世に言うFA Limitedの三姉妹も一気に迎え入れました。
美しい…。
美人三姉妹とお近づきになれて、サラリーマン太郎も血の涙を流して喜んでくれています。
気軽に撮り歩くにはちょいと重たすぎて、僕の得意科目ではないのですが、ここぞという場面ではエースらしくビシィ!っと決めてくれるあたりに惚れ惚れします。
何よりこの重さが、写真撮ってるぜぇって感じがして楽しいのです、ホント。
時々手首が痛くなるんですけども。
以下、K-1で撮った写真です。
僕のカメラライフにおける、全ての出会いの原点である「ミニたけさんぽ大阪」にもK-1を連れていっていましたね。
本当にたけさんぽには感謝しています。
11月が本当に楽しみです。
加古川バイパスの下ですね。
そう、加古川の出会いも僕の人生の転機となりました。
本当に、カメラがあればこそなのです。
SIGMAの35mm F1.4 DG HSMです。
キレてる。
郵便ポストってなんか撮りたくなりませんか?
ちゃんと瞳にピントきてますね。
ワレモノが整然としてるとなぎ払いたくなるのは僕だけでしょうか?
もういい?
そんなこと言わないで、どんどんいきましょう!笑
FA LImitedたちと組み合わせると解像感とはまた違った味わいがあるといいます。
こちらは43mm F1.9です。
なぜか追憶にかられます。
こちらは31mmです。
パープルフリンジとかすごいですけど、逆にいい笑
77mm。
らしい写真を探したのですが、まだそこまで使用回数がありませんでした。
でも三姉妹の中では一番好きな焦点距離かもしれません。
これは50mmマクロでスナップした時のですね。
個人的にかなりお気に入りです。
50mmマクロはpaletteで連載中の撮っておきの1冊でも活躍しています。
面白い本を写真と文章で紹介していますので、こちらもお読みいただければ嬉しいです。
最近はお出かけが多いので、D FA28−105mm F3.5-5.6の標準ズームを使用しています。
さてさて、以上がこれまでに僕がK-1で撮った写真たちになります。
やはり御しきれていません。
でも、やっぱり楽しいんですよね。
いつか最高にすげー写真撮ってみせるから、辛抱強く待っててくれ、と思いながらシャッターを切っています。
これまで楽しさオンリーで写真を撮ってきましたが、K-1が僕の意識を少し変えてくれたように思います。
思うような写真は撮れていません。
SNS上でK-1で撮ったという写真を目にするたびに凄いなあ!という感想と、僕も少しでも近づきたいという向上心が芽生えてきたのです。
よくわかっていなかったカメラの用語なんかを覚え始めたのも、K-1が手元にきてから。
気軽に持ち出せるカメラではないですが、この最高の相棒が最高のパフォーマンスを発揮できるようになりたい。
今はその気持ちが強くなっています。
どんどん上手くなりたい!
頑張れば頑張っただけ応えてくれるレベル100の相棒とのこれからに、やっぱり今日も僕はワクワクしているのでした。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
次回はいよいよ振り返りシリーズ最終回。
カメラを巡る旅は、フルサイズに到達することが終点ではなかったのです……。