狂気再来… #きまぐれ黒豆らんぽ 四国急襲!その2
皆さん、こんにちは。
今日もだらだらしてますか?
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
今回は四国突撃旅行、きまぐれ黒豆らんぽレポートの第2弾をお送りします。
神犬ムスカくんの撮影会も終わったので、残るはガチのフォトウォーク。
写真マシマシでお送りしますので、だらりとお読みいただけると嬉しいです。
今回の登場人物
はちさん
超人
まめさん
聖人
しゅんさんぽ
SONY星人
頭から鯛で失礼します。
というわけで鯛めしを平らげましたよ。
でも写真を撮るのは、卵の方が好きなので、卵を撮りましたよ。
鯛めしは悶絶の美味しさでしたよ(土井善晴先生風)
ほぼ全ての撮影機材をまめさん家に置いてきた僕はミニマリスト(図々しい)
というわけで道後温泉に向かい、飲み会に到るまでは全てGRⅡでの撮影となりました。
中望遠おじさんなので見つけた被写体の遠さに困惑しましたが、GRⅡは頑張ってくれました。
松山の街は路面電車以外にもオレンジ色が溢れていて、ブレない姿勢に感心しました。
愛媛マラソンを終えてゾンビのように疲れ果てた人々が群がっていた道後温泉。
命の湯ですから仕方ないですね。
ムスカくんの撮影で元気満タンの僕たちには温泉の効果は必要なかったので、華麗にスルーしました。
でも地ビールでのフライング優勝は外しません。
義務です。
うまし。
お茶も綺麗な〜。
そんなこと言われちゃあなあ(ビール飲みたい)
密かにこの旅でムスカ神を除いて、一番のお気に入りスナップショット。
やっぱりGRⅡ最高。
今春満を持してリリースとなるGRⅢが気になるけど、僕の相棒はGRⅡという感じなんですよね。
こんなの撮れちゃうんだもの、飲み会の席で。
べらぼうに美味しいおまかせの焼き鳥を食べ、お酒を飲んで、飽きもせずに写真の話をして、楽しい夜は更けていきました。
と感慨に耽る間も無く3日目がスタートしました。
遅めの8時集合で松山城を落としにいきます。
勇ましいサムライたちの後ろ姿です。
これが此度の戦の獲物か…。
この観覧車、デパートの屋上にあるんですよ。
やるな松山。
黄色いものが視界に入ると無条件に撮ってしまいます。
尊すぎて近寄れない被写体の場合は望遠レンズの出番です。
XF50-140mm F2.8は流石のレッドバッジ。
しかし我が軍は皆防塵防滴ぞ!
ポンジュース並みに甘いわ!
とはいえ堂々たる威容には惚れ惚れします。
まめさんGR似合ってる。
ホント僕がX-pro2買って、まめさんがK-1を買えば、双子コーデができますね(はあと
太陽が登らなくてもへいちゃらマンです。
こういうのばっかり撮ってる。
茶釜の質感……
曇っているのに星が見えますねえ。
美しい金環。
それからなんだかんだでまめさん御用達のカフェでまったり。
何だろう今回の旅、初日以外ものすごく英気が養われたきがする。
一緒におバカなノリにのってくれたしゅんさんぽ、はちさん。
瀬戸内の海より深い懐で迎え入れてくれたまめさん、ムスカ神。
みんなのおかげで僕は、忘れていただらだらの尊さを思い出すことができましたよ。
見てください、ゆるふわな写真も撮っちゃいます。
今この記事を書いている段階で、僕の心は四国の上空を漂っています。
こんなに優しい旅は久しぶりだった。
みんな、ホントにありがとね!
次は九州一周か東北一周の時に会おうね……
というわけで今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました!
狂気再来… #きまぐれ黒豆らんぽ 四国急襲!その1
皆さん、こんにちは。
今日もだらだらしてますか?
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
「四国に住んでいる人間でも、1日で四国全県を巡ろうなんて思わない。そんなことをする人はどこかおかしいんだと思う」
僕もそう思います。
でもね、やってしまいました。
昨年金沢で強行された「だららんぽ」も相当に過酷な旅でした。
今回はそこにさらにクレイジーなメンバーを加えてしまいましたので、前回を上回ることは必定。
ただただウルトラスーパー至高のモフモフに会いに行くためだけに、四国を制覇してきましたよ。
写真大量でいきますので、ドン引きしてやってください……。
今回の登場人物
はちさん
どこかおかしい人1号。
巷でおかしいと言われる「だららんぽ」を圧倒的に上回る、驚異的な旅程をこなすスーパーな人。
メインカメラはNikon D7000
ブログ「きまぐれハチログ」を運営。
まめさん
四国が誇るモフモフと暮らす羨ましい方。
しかしそれが災いし、せっかくの3連休を季節外れの台風に蹂躙されてしまった。
メインカメラはFUJIFILM X-pro2
ブログ「Ordinary Life」を運営。
しゅんさんぽ
弊ブログ最多登場記録保持者。
2018年はFUJIFILM X100Fにうつつを抜かしていましたが、本年は愛機SONY α7RⅡをガンガンに使っていく。
ブログ「しゅんさんぽ」を運営。
午前7時 徳島
午前5時と少し遅めの幕開けとなった今回の旅。
長い旅程に備えての腹ごしらえは徳島市内で、朝早くから開いているラーメン屋さんで。
炒飯と徳島ラーメンをいただきました。
飾らない味に好感が持てます。
先を急ぐため、徳島はこれだけですが、機会があればまた遊びに来なくては。
しゅんさんぽ「お腹空いたなあ」
午前9時 香川
しゅんさんぽのお腹を満たすために我々はうどん屋さんを襲撃しました。
香川県が誇る名店「山越うどん」には、僕たちが到着した時点で長い行列ができていました。
しかしそこは元祖ファストフード、うどん。
思った以上にするすると、さながらうどんの麺のようにスムーズにありつくことができました。
これだよこれ……
かけすぎ注意です。
いけー!
(なんだこの旨さは……!)
美味しいものを食べると、それが呼び水となってお腹が空くんですねぇ……
というわけで、3度目の朝ごはんを僕の大好きな「山下うどん」さんで!
このお店の冷やぶっかけは本当に美味しいので、大学時代に出会って以来ほぼ毎年足を運んでいます。
強いコシ、香り高いおつゆ。
間違いない(写真はしゅんさんぽ注文のぶっかけ あつ)
3食お腹におさめて、ようやく臨戦態勢が整いました。
午後12時半 愛媛
この美しいロゴは…!
というわけで、ついに松山市内でまめさんと合流できました。
この日はあまりにお天気に恵まれませんでしたが、やることはやりましょう。
撮り歩き開始!
カメラはFUJIFILM X-H1。
レンズはXF16−55mm F2.8。
フィルムシミュレーションは全てクラシッククロームのカスタムです。
これをやらないとフォトウォークとは言えませんね。
良い色味の中華料理屋さんの壁。
おしゃれなカフェも多く見かけました。
街中を滑る路面電車もミカン色です。
雨が降ってきたので、まめさんオススメの「CADONIAL COFFEE」さんでだらり。
雨を避けつつ、素敵な洋館に突撃です!
室内なら雨の心配もありませんゆえ。
艶々の手摺りが美しい。
もう一歩広角のレンズが欲しくなる構図でした。
君、本当にズームレンズかい???
というような写りをするXF16−55mmさん……
カーテンの留め紐ばかり撮ってました。
フィルム勢のはちさん、しゅんさんぽは光が欲しいようですが、アンダー大好物の僕はルンルンでした。
みんな撮ってるかい!
午後9時 高知
たくさん写真を撮って、松山市内の居酒屋でまめさんと楽しくお酒を飲んでワイワイ……
じゃないんです。
なぜなら、我々は1日で四国を平らげる者。
土佐が誇るカツオを喰らわねばならんのです。
(翌日に愛媛マラソンが開催されるということで、松山市内の宿が取れませんでした)
四国四県1日制覇をやり遂げた男の顔です。
でもこの日1番美味しそうな表情で食べていたのはパセリでした。
大好きということなので、彼のお誕生日にはぜひパセリを贈ってあげてください。
ガラにもなく写真について語り合ったりなんかして、初日の夜は更けていきました……。
少々飲みすぎてしまいましたので、ベッドに潜り込んだ時には午前1時をすぎていました。
1日で長距離をこなしましたので、ゆっくり休みましょう。
戦士たちにひとときの休息あれ。
高知 午前5時半
戦士たちの朝は早い。
気のせいのような睡眠をさっさと切り上げ、朝の高知市内に乗り込みます。
お目当は名物「日曜市」
高知市内の目ぬき通りを貫くように日曜の朝に市が立つのです。
寒すぎて準備が遅れたのでしょうか、我々が到着した時には何も始まっていませんでしたので、セブンイレブンで時間を潰しました(もっと寝られたやんか……)
市の活気ってなんであんなに良いんでしょうね。
飛び交う高知の方言もハツラツとしていて、聞いているだけで元気がもらえそうです。
それでも僕はアンダー気味の写真を撮ります。
前日とは打って変わっての快晴に恵まれ、はちさん・しゅんさんぽはウキウキでした。
晴天下のフィルム写真も早く見せてもらいたいですね。
使用カメラはX-H1。
使用レンズは僕の十八番、FUJIFILMが誇る中望遠XF90mm F2.0。
フィルムシミュレーションは一つ覚えのクラシッククロームのカスタムです。
キャベツ…
トメイトォ…
まんじゅう渋い…
なんかジロジロ見てはいけなさそうな雰囲気
食べ歩きも!
ホクホクのイモ天美味い!
これを撮っている様子を想像されると面白いかと思います(XF90mmの最短撮影距離は60cm。僕の腕は短い)
なんだこの大根の色気は…
四国といえば柑橘類ですね。
市場に漂う爽やかな香りは気分を高揚させてくれます。
こちら名物の「田舎ずし」
うんまい!
お稲荷さんのようにこんにゃくでご飯を包んだお寿司!
小さな布袋さんもホクホク。
出店されているのはおじいさん、おばあさんが多かったです。
みなさんの防寒着が良い感じでした。
これはアンダーに振りすぎ。
良いエプロンです。
「はしまき」に光あれ。
渋い。
パイプ椅子の座面を可愛らしくカスタム。
これは日の丸構図で間違いないでしょう。
まめさんへのお土産も購入。
生産者かな?というような笑顔。
VSムスカ
捧げ物を携えて向かった先には…
モフモフだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!
モフモフが出たぞ!!!
モフモフ注意報発令だ!!!!
というわけで四国旅2日目にして、ようやくメインイベント「ムスカくん大撮影会inまめさん家」の開始です。
我々、このためだけに四国に来ております。
全国3億人のムスカくんファンのみなさま、お待たせいたしました。
どうぞ「モフ死」してください。
本望でしょう?
僕は本望です。
でしょ?
なんという…
神よ…
ふわぁ
すやぁ
たまらずかぶりつくしゅんさんぽ氏の図
理想の老後の姿を撮りました。
飼い主かな?
というわけで、四国旅の中盤戦までをお送りして参りました。
ムスカくんの写真はあと500枚ほどあるのですが、とても全ては載せられませんので、歯噛みしながらこのぐらいにしておきます。
あぁ四国最高…。
※終わりではありません、まだまだ続きます。
本日もお読みいただき、ありがとうございました!
第3回 庵主の、だらだら読んだら?
皆さん、こんにちは。
今日もだらだらしてますか?
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
今回は、新年1発目の本のご紹介。
1月はお正月休みもありましたから、実家でだらだら読み溜めしてきました。
お正月ムードでやる気がない中読んだので、負荷の少ないラインナップになっております笑
それではいってみましょう!
- 群ようこ『ネコと海鞘』
- panpanya『蟹に誘われて』
- おくがわじゅんいち『ナポリタン』
- いしいしんじ『プラネタリウムのふたご』
- 吉田篤弘『空ばかり見ていた』
- ホンマタカシ『たのしい写真』
- 平松洋子『あじフライを有楽町で』
- 西加奈子 せきしろ『ダイオウイカは知らないでしょう』
群ようこ『ネコと海鞘』
タイトルでまず……どういうこと?
表紙をじっと見て……なおのことどういうこと?
まず真剣な様子は見受けられません。
実にお正月ボケした頭にピッタリな1冊でした。
珍事続出のエッセイ集です、周りに人のないことを確認してから読むようにしましょう。
特に面白いことをしでかそうとしているわけではなく、群さんはいたって真面目に生きているだけなのに、どうしてこんなに可笑しなことばかり起こるのか。
ある意味人徳……?
panpanya『蟹に誘われて』
脱力気味に描かれたキャラクターと、背景のシャドーがかったリアルな背景が印象的なマンガです。
日常の中に紛れ込んだ違和感……ではなくどう見ても違和だらけな奴らが淡々と暮らしているのがほのかに不気味。
生きたイルカの計算機、コンベアを流れてくるココナッツをパカンパカンと叩き割るバイト、闇鍋ならぬ明鍋……書いててわけわかんなくなってきました。
少しピントの合ってない世界を覗き見したい人にオススメかもしれません。
おくがわじゅんいち『ナポリタン』
わけわかんないのが続きます。
ナポリタン狂いの著者による偏愛系リトルプレスです。
愛が暴走しすぎて、全ページこってりべっちゃりの濃い〜1冊は、まさにナポリタンそのもの。
無駄にクオリティが高いのも笑えます。
名店散歩、ナポリタン誕生秘話ぐらいはハイテンション過ぎますが、まあ許せる正当記事。
謎の連載小説「なんちゃってナポリタン本部長」にいたって真面目に読む気がなくなります(褒め言葉)
素人ナポリタンの極北を目指して試作も繰り返されます。
その妙に美味しそうな写真には、腹が立ちます。
なんか表紙めっちゃ可愛いし。
頭を空っぽにしてナポリタンに巻かれたい方にオススメです。
いしいしんじ『プラネタリウムのふたご』
ガツンと長編小説もいっときましょう。
プラネタリウムで拾われた双子の兄弟が、それぞれプラネタリウムの解説員、手品師として成長していく姿を描いた傑作です。
世界を放浪する手品師になったテンペルの身に巻き起こるドラマチックな出来事と、日中は郵便配達員、そして夜は星の語り部として静かに暮らすタットルの対比が美しい。
長い間離れ離れで暮らしていた2人が再開する場面は、号泣必至です。
双子の育ての親「泣き男」の夜空よりも優しく深い愛に心打たれます。
静かな夜に読みたい1冊。
吉田篤弘『空ばかり見ていた』
小説をもう1冊。
安定の吉田篤弘さんです。
収録された12のものがたりは、どれも流浪の床屋ホクトをキーワードに展開してゆきます。
今でいうところのフリーランスじゃないですけど、確かに床屋さんって鋏と自分の確かな腕さえあれば、国境関係なく仕事ができるんですよね。
出会いの数だけ物語が生まれるっていうのはワクワクします。
全てのホクトは同一人物ではなく、ある時は猫の姿で登場し、またある時は作中に登場する本の中のキャラクターだったりと12のものがたりが様々な形でリンクしているのも面白い。
特に好きだったのは「彼女の冬の読書」
「春から秋までふたつのバイトを掛け持ちして蓄え、秋の終わりに好きなだけ本を買い込んで」冬眠状態に潜り込むアヤトリが羨ましい。
彼女の部屋に散乱した本の海で漂流するエリアシが手にした、1冊の本からぐにゃりと現実と物語の境が不安定になる場面は、さすが吉田篤弘さん、お見事です。
ホンマタカシ『たのしい写真』
今月の写真のお勉強です。
『たのしい写真』は技術というより写真のいろんな面白いことが知りたい人にオススメです。
もちろん役に立つことも書いてあります。
パッと見て好きだなあと感じ写真を言葉で要素に分解し、自分がその写真の何が好きなのか、どういう構造がその写真を成立させているのかを説明できるようにすることで、写真の見方が変わるというのは、ぜひ実践したいと思います。
一方で、要素に分解して全く同シチュエーションを慎重に再現したとして、同じものは撮れないという写真の一回性についての話も面白かったです。
平松洋子『あじフライを有楽町で』
年末からずっとグルメエッセイ読み過ぎでは?
冬ってお腹空くんですよねえ。
平松さんのエッセイを読んでいると「生きることは食べることなんだ」という覚悟すら感じられるんですよね。
美味しいものに対する執念というのは、軽やかな文章の背後からチラ見えすることがあるんです。
本書に「冷やご飯」について書かれたものがありまして。
まずグルメエッセイに冷やご飯というチョイスがすごい。
奇をてらったのかだって?
ノンノン、甘いぜお兄さん。
平松さんは本気で冷やご飯を楽しんでいるのですよ。
もごもご噛む。なんの昂りもなく、ひたすらもごもご。すると、熱い時にはわからなかった微細な味わいが少しずつ顔をのぞかせる。あたたかな口のなか、冷えた飯を奥歯と奥歯のあいだでゆっくり押し潰すとき、じわっと味が沁みでるのを実感するのは結構楽しい。(中略)冷やごはんは、上昇も下降もせず、ただただ淡々。禅味に近いかもしれないが、いや、そんな高級なものじゃない。わたしにとって冷やごはんを食べるときの満足感は、食べものにもてなしてもらうのではなく、自分で懸命に味を探しにゆく実感にある。
どうですか、この迫力。
僕たちも冷やごはんで味を探しに出かけましょうや。
西加奈子 せきしろ『ダイオウイカは知らないでしょう』
これは1月に読んだ中で一番笑いました。
めっちゃ元気になります。
多分、今年何回か読み返すだろうなあ。
小説家の西加奈子さんと文筆家のせきしろさん、同じ言葉を使うジャンルではありながら、短歌ど素人の2人が挑む、はちゃめちゃ短歌道。
毎回与えられるお題に対して、何がどうしたらそうなったという「規格外」の作品が乱れ打ち。
毎回個性的なゲストを交えて繰り広げられる講評編?もめっちゃくちゃ笑
西さんとせきしろさんの掛け合いはもはや漫才の域です。
最後の最後まで字数を合わせて詠むことのできないせきしろさん。(チャーシューメンを3文字で数えようとしていたほど笑)
どうあがいてもシモの方に寄ってしまう西さん。
そんな2人の詠む歌は、それでもなぜか心惹かれるものがあります。
面白トークの陰に隠れがちですが、ドキッとするような歌も。
短歌ってとっつきにくいよなあ、と敬遠しがちなあなたにオススメです!
あーおもろ。
というわけで、今回の「読んだら?」はここまで。
皆様と素敵な本との出会いをお祈り申し上げて、バイバイ!
神戸の素敵な本屋さん 1003に行ってきました。
皆さん、こんにちは。
今日もだらだらしてますか?
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
中華の香りと共に失礼します。
上の写真は神戸の中華街、南京町の夕暮れの様子です。
皆さんは神戸という街についてどのような印象をお持ちでしょうか?
活気に満ちたカタコトの日本語と湯気が飛び交う街?
洗練されたハイカラさんたちの集うファッションの街?
それとも、世界に開かれた海の玄関口?
どれも、正解。
いずれもが神戸の顔です。
いくつもの要素が集まり、モザイクのように様々な表情で訪れた人を楽しませてくれる街、神戸。
そんな素敵な神戸はまた、多くの本屋さんがある街でもあります。
神戸市中央区だけでも約40店舗が日々、本と人の出会いを生んでいます。
その中から今回僕がご紹介するのは2015年オープンの「1003(センサンと読みます)」というお店。
小さいながらも存在感を増しつつある、オススメの本屋さんです。
南京町を抜け、さらに西へ進んでゆくと、白い外壁が可愛らしい建物が見えてきます。
1003さんは、こちらの2階で営業中。
こちらのドアから2階に上がりましょう。
お店へ続く階段は、結構急なので足元に注意しましょう。
艫綱のような手摺りに港町神戸らしさを感じます。
入り口の引き戸を開け、店内に入ります。
細長い電車の車両のような空間には古本・新刊・リトルプレスなどさまざまな本が並んでいます。
食べ物や、お酒、詩にまつわる本が多い中には、少部数出版の本たちも取り揃えられていて、本棚を眺めているだけでとても楽しいです。
レジ寄りの棚に新刊本、お店の奥に古本というような住み分けがされているのも分かりやすいです。
お店の奥に置かれた大きなスピーカーからは面白い音楽も。
見上げた棚にはコワモテの『神戸市史』が。
存在感がすごいです。
鳥瞰図、面白そう。
味のある色味。
お店中央の机に平積みされたオススメたちには、ついつい惹きつけられてしまいます。
『パリのおさんぽⅡ』どんな本なんでしょう。
おやおや?
1003では窓に面したカウンターでビールをいただくことができます。
実に嬉しいことです。
ほろ酔いで本棚を眺めることができるなんて。
もちろん、ジンジャーエールなどのソフトドリンクもあります。
僕もこういう本を読めるようになる日がくるでしょうか。
『カモメの日の読書 漢詩と暮らす』
漢詩と暮らすってどういうことでしょうね。
ロマンスに辞典が?
これまた気になる。
何もわからないタイトル。
レジ横の、本や本屋さんに関するコーナーも興味深いですね。
ちなみに1003が紹介されている『日本の小さな本屋さん』もこちらに並んでいます。
僕はこんな面白そうな本を購入しました。
ワクワクします。
重厚な文学、民俗学から個性あふれるリトルプレス、モザイクに散りばめられた本たちが並ぶ本棚を眺めていると、実に神戸っぽいなあという気持ちになってきます。
神戸は散策しても散策しても、次々に面白いところが出てきて飽きない街ですが、夢中になって歩き回っていると疲れてしまうかもしれません。
そんな時には、1003に立ち寄ってビールでも飲みながら、本棚周遊としゃれ込むのもオススメです。
というわけで、今回はここまで。
今日も素敵な本との出会いに、感謝。
営業時間:12:00〜20:00
定休日:火曜日、第2・4水曜日
鉄道各線元町駅から徒歩5分
みんなで写真を撮ろう! #同時多発早朝フォトさんぽを開催しました!
皆さん、こんにちは。
今日もだらだらしてますか?
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
先日、こんなツイートをしました。
平成最後の大晦日に、日本中の人たちと同時刻に撮った写真を投稿して楽しみたいなと思ってのことでした。
自由に楽しんでもらいたかったので、場所も機材も被写体も、なんなら撮影スタイルも限定せずに募集をかけてみたところ、普段の僕からは考えられないほどのリアクションをいただいてしましました。
自分が面白そうだと思ったことに共感が集まるのって、こんなにワクワクするんですね。
これはしっかりやらねば!と思いはしたものの、僕自らレギュレーションなど何も決めていないものですから、頑張りようがありません。
結局なんの事前準備もせずに大晦日を迎えました。
午前5時に布団を抜け出して、ベランダから外を確認してみると、ご覧の有様。
誰だ6時開始とか言ったヤツは……
太陽が登ってくる予定の東の方角を眺めてみても、同じく真っ暗。
スマホで確認してみると、朝日を拝めるのは午前7時ごろ…
どうすんだこれ…ツイッター上の人たち、結構起きちゃってるぞ…
とはいえ今更どうすることも出来ないので、カメラを抱えて寒空に飛び出しました。
ここからが僕が実際に撮った写真たちです。
午前6時ぴったりに投稿したのが、宮崎を代表する河川、大淀川に架かる宮崎大橋。
写真を投稿して、義務は果たしたと言わんばかりに、全国各地から次々投稿される #同時多発早朝フォトさんぽのツイートを確認しておりました。
もはや自分の撮影は後回し笑
この企画で初めましての方からの投稿などもあり、1人でほくそ笑んでいました。
寒いからあったかいハンバーガーを…売ってません。
ドラえも〜ん、早く朝日をのぼらせてよ〜……ってお前誰だ、ドラえもんじゃないな!
なんだその時計は笑
東日本が明るくなってきたというツイートを見かけるたびに、おかしいなという気持ちがむくむくと膨らんできました。
だってこれなんて、どう見ても東の空曇ってる…。
かろうじて北の方は雲が薄いのか、かすかな朝焼けが。
これもものの数秒で失われました。
1人途方に暮れます。
いつもだったらがっくり肩を落として帰宅するところですが、日本中から続々と届く投稿に勇気付けられて撮影を実行します。
これこれ!
1人で撮っているんだけれど、確かに今僕はたくさんの人と一緒に写真を撮っているんだという実感が欲しかったんです!
気持ちを奮い立たせるために、大本命のXF90mmにレンズ変更しました。
このレンズは本当に僕のテンションを上げてくれる。
#ありがとうXF90mm の投稿が続きます笑
河川敷に打ち捨てられたグローブ。
散歩(ガチ)の人たちの朝は早い。
この人たち毎日このリズムなの……?
宮崎とは思えない曇天&寒々しい空。
春は綺麗に桜が咲き誇ります。
早くあったかくならないかな(寒い)
こんなに寒い朝に川に入ってる人がいる!
信じられない!
ちなみに参加者の1人、abcさんが速攻でまとめられた今日の記事にはサーフィンを楽しむ人たちの姿が大量に……。
もはや恐怖を覚える写真です(abcさんの撮られた写真はどれも素敵です)
河川敷は周りがごちゃごちゃしていないので、被写体が際立ちますね。
XF90の立体感、ゾクゾクしちゃいます(風邪か…?)
そんな不安はこのおじいさんのように川に向かって大声で「お〜〜〜〜〜〜」と声を上げて吹き飛ばしましょう。
90mmの圧縮効果も楽しいものです。
遠くにあるものをこちらに引き寄せて、1枚。
このあたりで皆さんの投稿確認のためにスマホをいじる指先が使い物にならなくなりました。
流石に撤退の準備をしつつ、自宅に向かって撮り歩きます(まだ撮るんかい)
近くの材木屋さんで。
朝もここは通ったのですが、その時には真っ暗で見えませんでした。
こうして朝を迎えるに連れて景色が表情を変えるのも、早朝フォトさんぽの面白いところ。
それにしても、材木の集合面白い。
そしてようやくゴール。
6時にスタートして、約5時間。
なかなか頑張ったのではないでしょうか。
主催者のプライドとでもいうのか、なるべく長く歩いていたかった。
日本中の人とこんな形で一緒に撮り歩ける機会なんて、そうそうないです。
あったとしても、参加するためのハードルも相当高いはず。
今回は、そのハードルを地面スレスレに設けたことで、僕みたいな影響力のない人間の企画であるにも関わらず、本当にたくさんの人に面白がっていただけたかと思います。
来年はこういう方面で楽しいことするのもいいなあ、なんて考えたり。
「寒い、暗い、眠い」のハードルを乗り越えて参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました!
主催者ながら、一番楽しんじゃいました笑
僕はここで一旦、さんぽ終了となりますが、企画自体は大晦日いっぱい稼働していますので、ぜひぜひ大晦日の様子を投稿してみてください。
「#同時多発早朝フォトさんぽ」の投稿を、随時追いかけたいと思います!
この企画に関するブログ記事も早くも登場していますので、こちらも随時ご紹介していこうと思います。
というわけで、今年のブログ納め、とても楽しかったです。
来年もひとつ、よろしくお願いいたします。
それでは皆さま、良いお年を!!
第2回 庵主の、だらだら読んだら?
皆さん、こんにちは。
今日もだらだらしてますか?
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
年末を目前に控え、仕事が忙しくなったからか、あまり読書できていませんが、それでも面白い本との出会いはあるもので、今月出会った中から、特に楽しかった6冊をご紹介しようと思います。
願わくは、素敵な本との出会いの一助となりますれば幸いにございます。
それではいってみましょう!
- 星野源『そして生活はつづく』
- 松尾スズキ『東京の夫婦』
- 川上弘美『大きな鳥にさらわれないように』
- 山内宏泰『写真を読む夜』
- 森下典子『こいしいたべもの』
- 羽海野チカ『3月のライオン』14巻
- これから楽しみなだらだらたち
星野源『そして生活はつづく』
音楽家、俳優、文筆家としてあらゆるところで引っ張りだこの人気者、星野源さん初のエッセイ集です(単行本は2009年、文庫化は2013年です)
「生活」が苦手だという星野さんが「つまらない毎日の生活をおもしろがる」ことをテーマに掲げたこの本、読んでいるとテレビに映る姿からのギャップに驚かされます。
端的に申し上げて、こんなにダメ人間だったのかと思わずにはいられません笑
何ヶ月も携帯電話料金の支払いをすっぽかしたり、スーパーの買い物カゴを持ったまま帰宅したり、締め切り2日前まで確定申告に手をつけなかったりと、本当にこんな人いるの?と思わずにはいられないエピソードが盛り沢山。
こんな男が、ドラマでたくさんの綺麗な女優さんとウフフしてるのかと思うと、腹も立つほど!
というのは冗談として、ぼそぼそとつぶやくようなテンションで繰り出されるユーモアの数々には、ニヤリと口角が歪んでしまいます。
基本的には誰にとっても、繰り返すだけの毎日はつまらないものですが、少しひねくれて眺めてみると案外面白がれるもんだよ、と肩の力を抜くことができます。
抱腹絶倒、大爆笑の面白さではありませんが、読んでいて「ちびまる子ちゃん」の永沢くんのような笑みを浮かべられることは確かな1冊です。
松尾スズキ『東京の夫婦』
2冊目もエッセイ集です。
著者は、星野源も所属する劇団「大人計画」の主宰を務める松尾スズキさん。
星野源を熟成庫にぶち込んで、然るのちに鍋で煮詰めてできたような大人、それが松尾スズキだと勝手に思っています笑
20歳以上離れた妻との日常を綴った、と書くと羨ましい限りで!となりそうだけれど、松尾さんの文章のテンションは、地べたを這うほどの驚きの低さです。
星野源の文章にはまだ「面白いこと言ったろ」感がまだ見え隠れすることがあるのですが、松尾さんにはそれが一切ない。
淡々と、淡々と。
自らを「喜劇人」と称する松尾さん。
若き星野源がひねくれを装備して文章を書くのに対して、ひねくりにひねくり回し過ぎた結果、パッと見ひねくれていないような、でもよく見るとめちゃくちゃひねくれてんなこのオジサン、といったことを感じさせる文章を書かれるなあと思いました。
読んでいてほっこりするということはないのだけれど、スルメを噛み続けた果てにあるじんわりした味わいに似た何かがある1冊。
川上弘美『大きな鳥にさらわれないように』
大好きな川上弘美さん。
この人はついに神話の世界に踏み込んだのか、というのが読了後の最初の感想でした。
はるか遠い未来、疲弊し、その数を大幅に減らした人類が、いくつもの小集団に分かれて暮らす世界を描いた長編小説です。
幾人もの「母」たち、幾人もの「私」、数字の名を持つみずうみの住人、登場人物たちは確かに自分たちの暮らしを営んでいるのだけれど、どこか世界に貼り付けられた記号のように感じられます。
その秘密が最終盤「なぜなの、あたしの神様」で分かった時、思わずため息が漏れることでしょう。
川上弘美は、なんと壮大な物語を生み出してしまったのか。
この人の中には僕たちとはかけ離れた大きな時間というものが流れているのではないか、そう思いました。
新しい「創世神話」オススメです。
山内宏泰『写真を読む夜』
13人の写真家たちが、それぞれどのように撮影と向き合っているのかを、写真家自身の言葉で語ったものをまとめた1冊。
「せっかくなら写真のこと、もっと聴きたい、話したい。そのための場があればいい」と考えて山内さんが企画したのが「写真を読む夜」
東京 代官山のささやかなスペースに場を設け、少人数ながら聴衆も集め、招いた写真家の話にじっくり耳を傾けるという贅沢な時間。
羨ましいことこの上ないイベント。
写真家たちは普段、撮った作品で私たちに語りかけてきます。
彼らの「言葉」も確かに彼らの世界を切り取る武器なんだと感じました。
写真も言葉も、どちらも自分と世界の対峙の仕方を表明する力を持っている。
その力を高めていきたい、たくさんシャッターを切りたい、そう思えた1冊。
森下典子『こいしいたべもの』
前回ご紹介した『いとしいたべもの』の続編です。
いやはや、やっぱり読んでてお腹が満たされます。
皆さんも、自分が食べたものの思い出って結構鮮明に残っていませんか?
しっかり咀嚼して、呑み込んで、自分の体の一部になっているからでしょうか。
食べたもので出来ている僕たちの体に、食べ物の思い出が紛れ込んでいるから、こういう本を読んでいると妙に嬉しい気持ちになるんですかね。
「カレーライス、混ぜる派? 混ぜない派?」は号泣必至です。
羽海野チカ『3月のライオン』14巻
零くんいつ将棋するの!とかそんなのどうでもいいんですよ!(将棋漫画とは)
文化祭の最終シーンではボロボロ泣いたよねえ……
これから楽しみなだらだらたち
うひひ、お正月はだらだら読みますよ〜!
というわけで、今回の「読んだら?」はここまで。
皆様と素敵な本との出会いをお祈り申し上げて、バイバイ!
兵庫県の素敵な本屋さんに行きたかった……!!
皆さん、こんにちは。
今日もだらだらしてますか?
どうも、だらり庵 庵主のクロギタロウです。
あと1週間で新年という年の瀬。
皆様はいかがお過ごしでしょうか。
何かと慌ただしい日々が続いていませんか?
心に余裕がなくなると、ついつい事前に確認しておくべきことをおざなりにしてしまうもの。
忙しい時だからこそ、細かいところに心を配ることが肝要です。
僕ですか?
事前確認とか普段から何もしていません。
臨機応変に対応するから大丈夫ですよ。
という生き方が28年の間に染み付いていたので、今回のような事態に陥ってしまいました。
そう、行く先々で本屋さんがお休み問題です。
今回僕が行きたかったのは、兵庫県相生市の「トキシラズ」さんというブックカフェと、同じ兵庫県たつの市「伏見屋商店」
いや、定休日とかは調べているのですよ。
でもね、地域の本屋さんはイベントごとに参加することも多いのです。
そこの確認を怠ると、こういうことになるのです。
反省…。
そのまま帰って布団に潜り込んでシクシク泣こうかとも思ったのですが、せっかくカメラを持ち出していたので、1人寂しく「播磨の小京都」と呼ばれるたつの市で撮り歩きをして来ました。
使用機材は富士フイルムX-H1にXF16−55mm F2.8とPENTAX K-1にFA Limited 77mm F1.8です。
醤油蔵がたくさんあるたつの市、いろんなところに煙突がにょきっと。
通りには古い街並みも残っていて、思っていたより面白いかも。
普段僕は、本屋さんでしかXF16-55mmを使わないので、スナップで使うと新鮮です。
たつの市は、童謡「赤とんぼ」の作詞で有名な三木露風の生誕地。
電柱を舞う赤とんぼを見つけました。
なぜ民家の表に時計?
最近なかなか街中で見かけないベンチ。
そうめん揖保乃糸も有名ですね。
かっこいい佇まいのそうめん屋さん。
たつの市は城下町でもあります。
お城に興味がないもので、お城自体は撮りませんでしたが…
お庭をぶらぶら。
障子と寒椿。
そうなんです、雨が降っていたんです。
けど、僕の相棒たちはそんなの気にしない剛の者。
本当にいい感じの街並みです。
瓦屋根だらけ。
街の至るところから見える煙突。
背後に山を抱えた街並みって、なんかいいです。
77mmの官能表現…
もう少し寄りたかった。
あまり人がいなかったので、つい目がいってしまう。
昔はどこにでもあった風景なんだろうなあ。
家って感じ。
少年、何をしているのか。
77mmを買い戻してよかったと思った1枚です。
やはり僕には貴女がいなくては。
対して富士フイルムの色味も最高。
池に1匹だけっていうのは想像をかきたてられます。
クリスマス&お正月カラー。
木目の表現力…また77mm、君か。
誰もいないからこその雰囲気。
ポストセクシー(後ろの建物は醤油の資料館です)
というわけで、思いがけず写真を撮ることになりましたが、結構楽しめました。
最近はいろんな人と撮り歩くことが多かったので、1人での撮り歩き方を忘れていました笑
面白いものを見つけても、「これ面白いなあ!」って話せなくて、少し寂しかったですが、自分の納得いくまで同じ場所にとどまって写真を撮る楽しさも久々に味わうことができました。
美味しそうな白だしも買えたし、よかった。
次は、ちゃんと行きたい本屋さんの営業日調べて行きます…。